七福星

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原題:夏日福星   
出演:
サモ・ハン・キンポー(洪金寶)
ジャッキー・チェン (成龍
ユン・ピョウ (元彪)
エリック・ツァン(曾志偉)
リチャード・ン(呉耀漢)
フォン・ツイファン(馮淬帆)
ミウ・キウワイ(苗僑偉)
シベール・フー(胡慧中)
ロザムンド・クァン (關之琳) 他
監督:サモ・ハン・キンポー(洪金寶)
1985年度作品

リチャード・ンさんが2023年4月9日、83歳でお亡くなりになりました。香港映画ファンになりたての頃から馴染みの存在だったので、かなりショック。リチャード・ンさんが出演するシーンを見ると自然と笑みがこぼれたな。心よりご冥福をお祈りいたします。

『キッド(サモ・ハン・キンポー)をはじめとする5人組は前作で日本のマフィアに壊滅的な打撃を与えた褒美として、フラワー刑事(シベール・フー) のお目付けつきではあるがタイのパタヤ・ビーチでバカンスを過ごすことになる。しかし香港からフラワー刑事に緊急指令が入り、 せっかくのバカンスはお預け。そんな折、麻薬捜査隊の刑事マッスル(ジャッキー・チェン)とリッキー(ユン・ピョウ)は、麻薬の取引現場を急襲、乱闘の末、ギャングたちを逮捕する。 そして暗殺グループ、刑事、五人組を交えたハチャメチャな大乱闘が始まった。(Blu-rayジャケットより引用)』

福星シリーズ第3弾!

パタヤでバカンスの設定は、前作の「大福星」の撮影が無事に終わったから慰安も兼ねてだったのかも。別にストーリー展開上、パタヤじゃなくてもいいわけで(笑)

フラワー刑事の「あなたを愛してないわ。力を借りたくてウソをついたの。」って告白はサモ・ハン演じるキッドはショックだよな。で、「利用されたくない。」って拒否るキッドに「見損なったわ!」と言って、結局、利用しまくるフラワー刑事。・・・ズルい女だなぁ!(笑)

ツアーに参加した女子4人が微妙だったな。ベティ・ウェイ(惠英紅)にはアクションしてほしかった。調べたらサンドラ・ン(吳君如)って、本作が映画デビュー作だったのよね。だから、キャラが定まってなくて、定番のブサイクネタがなかったわけだ(笑)

倉田さんらのパラセーリング。暗殺するには目立ちすぎだろ(笑)。1人殺すのに、3人がかりでマシンガンまで使うって。・・・まあ、見せ場作りありきなわけだけど(爆)

ペプシコーラがやたら印象に残る倉庫シーン。ジャッキーVSディック・ウェイ、ユン・ピョウVSコウ・フェイ、アンディVSラウ・カーウィンのバトル。特筆はユン・ピョウの華麗な足技!・・・終盤のバトルよりこっちのバトルの方が何度も観たなぁ。ジャッキーがああなったのもあるけど。

パンフに書いてある7大見せ場の1つ、ジャッキーが疾走する車からバイクに体当たりするアクション。服の中にクッション入れてるの丸わかり(笑)。ジャッキー本人かどうかは判断できず(・・・としておく(笑))。

フォン・ツイファン演じるヒゲの、5人組メンバーへの振る舞いが前2作と比べてさらに横柄になってたな。サモ・ハンがやってた完成間近のパズルをひっくり返したのは、なんかムカついた。

リー・ホイサン(李海生)がリー・ホイサンじゃなくてもいい運転手役で全くアクションしなかったのは、「もったいない!」って思った(笑)

本作のイヤラシいたずらの餌食はロザムンド・クァン。なんとかしてロザムンドの裸体を拝みたいと火事になったと騒ぎ出す5人組。全員の服を繋げてロープ状にし、窓から脱出するため、ロザムンドの服を脱がせようと試みるが、「絹だから破けるわ。」と断られ、5人組だけで作ったロープを落っことしちゃうリチャード・ン演じるクレージー。その時の「落としちゃった。」って言うクレージーの顔と、ヒゲの「ドジだなぁ。」って顔が絶妙(笑)。で、1人でも生き残ろうと説得し、ロザムンドが水をはった浴槽にストローで息をしながら潜ったのを、眺めてしまうドスケベたち。・・・この透け乳に関しては、画質が悪かったビデオでは、ボヤ~っとしててよく見えなかったけど、Blu-rayだとくっきりはっきりでびっくりしたな。

カルチャーセンターの受付役のシク・メイチャン(戚美珍)は、プレイボーイ役のミウ・キウワイ(苗僑偉)と1990年に結婚。

柔道のインストラクター役でミシェール・ヨー(楊紫瓊)。アカデミー賞主演女優賞受賞おめでとうございます!

ロミオとジュリエットの演劇シーン。何十年ぶりに早送りせずに観たけど、やっぱり面白くなかった(爆)

女子トイレから狙撃しようとしていた倉田さん。よくロザムンドは、とっさにあんな行動とれたよな。しっかし、あのロザムンド・クァンに、透け乳、ノーブラ、さらには放尿シーンまでさせちゃうなんて、サモ・ハン監督の性癖(疑惑(笑))には困ったもんだ(笑)

本作を撮影時、「ポリス・ストーリー」「ファースト・ミッション」と掛け持ちしていたジャッキーの疲労が限界に達し、クライマックスの倉田さんとのバトルが負ける展開に変更されたわけだけど、そうならなかったらどうなってたかね?敵、味方、3対3が入り乱れて、とんでもないバトルが見れたかも。

あと、クライマックスのバトルにサモ・ハン除くヒゲたち4人が、「大福星」のようにちょっとでもコミカルに参戦してくれたらよかったのに。場所がカルチャーセンターだから、いろんな小道具使ったりして。クレージーの黒魔術ネタを活かしたコミカルバトルは観てみたかったな。

リチャード・ノートンといえば、「painful?」(笑)

久しぶりに観て気づいたけど、エレベーターからぞろぞろ出てくるシーンの直前に捕まってる倉田さん、倉田さんじゃないし!あと、サモ・ハンに蹴られてガラスに突っ込むところも倉田さんじゃなかったな。

ラスト、エレベーターからぞろぞろと出てくるカメオ出演の顔と名前が8割以上わかれば、香港映画ファン初心者レベルクリアとする!(笑)

タイトル後、表示される出品人(製作総指揮)が、レイモンド・チョウ (鄒文懷)、レナード・ホー(何冠昌)なんかではなく、「誰?」レベルの曹恩玉。この人はサモ・ハンの前妻なのよね。パンフ等での製作総指揮はレイモンド・チョウになってるわけで、この辺のいきさつがよくわからん。

ジャッキー作品をレンタルビデオで観始めた中学生の頃、福星シリーズを観た順番が”大→七→十→五”だったんだよね。本作のジョン・シャムのキャラがウザくて第一印象が悪く、「五福星」の5人組のメンバーがエリック・ツァンじゃなく、ジョン・シャムだったから、「五福星」をレンタルする気がおきなかった時期がある。 

Blu-rayBOXに封入されていた縮刷パンフレットを隅々まで読んでみたけど、ツッコミどころ多かったな。「戦争がはじまった。腕がとび、足がとび。首がとぶ!?生血の海に極悪男の影が映る。戦慄の極限はもうここまできてしまったのだ!!カンフー・ウォーズ スクリーンはあなたにとって、この世の地獄!すがりつく”恋人”がいないあなたがかわいそう!?そんな理不尽な映画がいま、否応なしに爆発してしまった!!・・・のだ。」・・・よく、こんな荒唐無稽な文をパンフレットにでかでかと書けたもんだな(笑)

キャスト紹介ページのイラストも変。女性が用を足してる姿を男たち5人が周りでみてるとか、鮫が「上手」って書いた立て看板くわえてるとか(←面白いか??)。エリック・ツァンの出演作に「ポリス・ストーリー香港国際警察」って書いてるけど、出演してないし。解説の最後の一文。「スーパーエンターテインメント「大福星」は、シリーズ集大成ともいえる作品である。」・・・「大福星」って(笑)。一番間違えちゃいけないところじゃないの?

長らく日本劇場公開版なんて観れなかったから、主題歌はジャッキーの「無問題」より、ケニー・ビーが歌うこっち↓に愛着があるな。