おすすめランク A
原題:醉拳
出演:
ジャッキー・チェン(成龍)
ユエン・シャオティエン(袁小田)
ウォン・チェンリー(黃正利) 他
監督:ユエン・ウーピン(袁和平)
1978年度作品
『カンフー道場のドラ息子、ウォン・フェイフォンは真面目に練習しない、町に出れば悪戯ばかりという放蕩ぶり。見兼ねた父親は、息子を改心させようと、カンフーの達人、ソウ・ハッイーを呼び寄せた。厳しい修業で知られるソウ・ハッイーの元での修行を強いられたウォンは、酔えば酔うほど強くなる、という秘伝の拳法”酔八仙”を受け継ぐために苛酷な修業に励む。そしてついに、奥義“酔八仙”を修得する!(Blu-rayジャケットより引用)』
本作も「蛇拳」と同様、語り尽くされてる感があり、多くの古参のジャッキーファンの方々がすでに情報発信されてるので、裏話なんかは割愛させてもらいますのでご了承を<(_ _)>
これまで何度も本作を観たけど、字幕が圧倒的に多かったんだよね。ビデオは字幕のみ、DVDも長らく字幕のみだったからなわけだけど。そこで今回も「蛇拳」と同じく、関西テレビで2015年1月12日に放送された吹き替え版についてレビューしてみようかと。
まず驚いたのが、吹き替えが新録版ではなく、フジテレビ版だったのよ!フジテレビ版の吹き替えは長年、観ることができなかったので新鮮だったよな。バトルシーンで♪カンフ~ジョ~ン♪って流れるのが特に新鮮。
で、本編がフルで111分ある作品にもかかわらず、約79分になってて30分もカットされてたのよね。かつて、フジテレビ「ゴールデン洋画劇場」で放送された際、CM込みの120分にするため、あっちゃこっちゃカットして、吹き替え台本もそれに合わせたそうだけど、そのフジテレビ版をさらにカットしての放送。
ということで、111分のフルと見比べてみたので、いくつかカットシーンをご紹介。
・冒頭のクレジットが入ったウォン・チェンリーとユエン・シュンイーのバトルがカットで、いきなり武館の看板シーンから。(「ゴールデン洋画劇場」で放送された「拳法混乱 カンフージョン」が流れるオープニングもカット。)
・道場での稽古シーンはディーン・セキがジャッキーに足をすくわれて転倒するところまで。”帽子を返して、返しませんバトル”はカット。
・ジャッキーが茶碗をのせた中腰のお仕置きシーンはカット。
・食堂で、ジャッキーが食べたものを吐かせるシーンがカット。蘇化子が雑巾バトルでジャイアン声の用心棒を倒した直後に道の逃走シーン。
・ジャッキーと蘇化子の対決。虎拳バトルで蘇化子に鼻をつままれるところ、鶴拳バトルの途中から蘇化子に手を噛まれるあたりがカット。
・修行は甕の水移しシーンから。
・鉄心とのバトルで椅子を使ってる部分がカット。バトル後、ジャッキーが悔しがりながら走るシーンは転ぶところまで。回想シーンなし。
・夕食シーンなし。くるみ割りの修行の途中でCMに入り、CM明けは賭博シーンの途中から。
・頭突きのタイガーとのバトルは2度目の頭突き攻撃から。
・・・などなど。
特にカットしてほしくなかったのは、やっぱり茶碗をのせた中腰のお仕置きシーンだな。ディーン・セキが、ジャッキーを羽根でくすぐるところは毎回、見たい(笑)
他にも「ここ、何秒かカットできるな。」って感じでいろんなところをカットしちゃってるのよね。尺合わせをするために「ゴールデン洋画劇場」放送時の制作スタッフの涙ぐましい努力がうかがえる。こういうカットのされ方だと吹き替えは新録するしかなかったわな。
「ゴールデン洋画劇場」からの古参のファンは、ビデオ化された時は観たことないシーンが多くてびっくり仰天したんだろうな。
現在、発売しているBlu-ray、DVDに収録された吹替え版は2005年に新録されたバージョン。2013年発売の「ドランクモンキー 酔拳」/「スネーキーモンキー 蛇拳」制作35周年記念 HDデジタル・リマスター版のボーナスディスクにフジテレビ版が収録されてるけど、ボーナスディスクってのが引っかかって、ボクは購入しなかったのよね。
今年はジャッキー生誕70周年ってことで、フジテレビ版がどこかで放送されることがあるかもなので、要チェック!で、早速、チェックしてみたら、BS12で5月2日18時から放送される蘇化子の吹き替えが小松方正さんと書いてあるではないか!録画必須!↓
GW企画|笑撃!ジャッキー・チェン特集
https://www.twellv.co.jp/program/drama/gw-jackie-chan/