ジャッキー・チェンの必殺鉄指拳

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原題:勺手怪招
出演:
ジャッキー・チェン成龍
ユエン・シャオティエン(袁小田)
ディーン・セキ (石天)
ティエン・ファン(田豊

監督:チン・ミン  

1978年度作品                                                                 

ジャッキー作品の中では「ジャッキー・チェンの醒拳(別題:新クレージーモンキー・大笑拳)」と並ぶ問題作!!

ジャッキー主演作にもかかわらず、オープニングはいきなり壺を割ったりだの、カカシの股間に二つぶら下がった卵を蹴る(金玉蹴りの修行か?(笑))だの敵のボスのカンフー練習シーンからはじまる。場面変わって、ボスの部下たち3人が争いをはじめる。争いのきっかけは、部下の一人がボスの命令でチョーシという人物を暗殺をしようとしたが、 残る2人がその暗殺を阻止したからだった。ボスは「仕事を引き受けた以上、情けは無用!!」とキレて2人と戦い、一人は死亡、一人は逃亡するのだった。

場面変わって、ちびっ子が登場。このちびっ子は敵ボスに殺された男の子供で名前をリュウといった。お金がないのでカマキリ学校でカンフーの修行ができず、いつも他の子どもがしてるところを盗み見して真似をしているのだった。ある日、爺さん(ユエン・シャオティエン)に出会い、修行をタダでしてくれることになるのだった。

ここまでで約16分。ようやくジャッキーが登場し、シャオティエン爺さんが見ている前でバック転したりキックする修行をしている。5歳だったさっきのちびっ子がここまで大きくなったのに、シャオティエン爺さんは髪型も身なりもまるで一緒(笑)。おまけにジャッキーのうつってるシーンとシャオティエン爺さんのシーンの画質が全然ちがう。・・・ とその時、ボクの記憶がよみがえってきた。「なんか、ジャッキーのシーン、どこかでみたことがあるぞ??」。

この後もジャッキーのシーンは見覚えがあるシーンばかり。でもシャオティエンが出演していた記憶はない。・・・ということで、ジャッキー初期作品の数作を見直したところ、あったよ。 この作品は74年にジャッキーが初主演した「燃えよジャッキー拳(←タイトルふざけとるなあ(笑))〔別題:「タイガープロジェクト」〕」の大半を使用し、セリフも役柄も微妙に変えて、 シャオティエンとディーン・セキらのシーンを追加してムリヤリ作品にしたものなのであった。

だから、シャオティエン爺とジャッキーが二人でうつっているシーンは、意味もなく暗い場所だったり、ジャッキー後ろ向きだったり、ジャッキー目隠しだったりしてる。笑ったのは、 ディーン・セキ演じる麻雀大将と闘うシーン。偽ジャッキーとシャオティエンが一緒に行ってるのに、シャオティエンが「ここはオレにまかせろ!」と言い、偽ジャッキーは隠れてしまう(笑)。 今までボクが見たシャオティエン作品で、クンフーがある程度マスターできた弟子を差し置いて、闘いに積極的になっているシャオティエンは見たことがない(笑)

この作品の公開はジャッキーが「蛇拳」等でブレイク後、その人気にあやかろうと製作されたもの。だから偽ジャッキーの体型、髪型などは「笑拳」ぐらいの時のジャッキー。

本作はバージョンがいくつかあるようで。米国バージョン(昼バージョン)での ラストの闘い。まずはジャッキーの初期作品によく出演していた“コミカルデブゴン”ジャン・ジン(蒋金)VS偽ジャッキー。いかにして顔を見せないようにするかと考え、クンフーの手の構えを利用してうまいこと顔を隠してる。偽ジャッキー対ボスの戦いは、この闘い方では限界があるのか禁断の“両方とも目隠し対決!!”。っていうかね、目隠しされて普通に偽ジャッキーの顔うつってても、鼻を見れば本物のジャッキーかどうかなんてわかるんだよ!目隠しならぬ鼻隠しの方がバレなかったかも(笑)。 で、このラストのバトルシーンでDVDの音声を北京語で聞いていると、いきなり音が聞こえなくなるのだった。米国バージョンだと知らなかったらDVDの不良かと思うよ。

DVDには特典映像として中国バージョンも収録されていた。こっちの戦いは暗闇バージョンで、偽ジャッキーのみ目隠しをしている(笑)。これはさすがにダメだろー!ラストはボスが崖から偽ジャッキーに落とされて劇終!!その時、偽ジャッキーは目隠しをはずすのだが、うまいこと編集して顔がわからんようにしてる。っていうかさあ、そもそも目隠ししてあんな動きができるんかあ??・・・愚問でした(笑)。

はっきりいってこの作品のパクリまくり事実を知らずに見終わったら不可解な点が多いだろう。最も不可解なのは、ジャッキーがどこにいようとストーカーのように草むらに隠れながらシャオティエン師匠が見守っているところだ(笑)。ジャッキー主演作というより、シャオティエン主演作と言っても過言ではない!(笑)。