奇蹟 ミラクル

おすすめランク A
原題:奇蹟
出演:
ジャッキー・チェン成龍
アニタ・ムイ(梅艶芳)
クェイ・アルイ(歸亞蕾)
オー・ジョンホン(柯俊雄)
グロリア・イップ(葉蘊儀)
ウー・マ(午馬)
トン・ピョウ(董驃)
ビリー・ロウ(楼南光)
リチャード・ン(呉耀漢)
ティエン・チン(田青)
ロー・リエ(羅烈)
ティエン・ファン (田豊)
リッキー・ホイ (許冠英)
マース(火星)
ビリー・チョウ(周比利)
タイ・ポー(太保)
ウー・フォン(胡楓)
ウォン・サン(黄新)
メルヴィン・ウォン(黃錦燊)
監督:ジャッキー・チェン成龍) 
1989年度作品

ゴールデン・ハーベスト社設立20周年記念として製作された作品。

『1930年代、大不況の香港。一旗揚げようと単身やって来たコオ(ジャッキー・チェン)。着くやいなや詐欺に遭い、全財産を騙し取られてしまう。失意のコオは花売りの老夫人マダム・ローズ(クェイ・アルイ)から一輪の バラを買う。途端にコオの元に不思議な幸運が続けざまに舞い込むことに。まず、ギャングのボスを助けたことからその後継者に収まったコオ。部下には慕われ、事業は大成功。美しい歌手ヤン・ルーミン(アニタ・ムイ)という恋人までできる。そんなとき、マダム・ローズの娘ベル(グロリア・イップ)が結婚することを知ったコオは、今までの恩を返すべく一肌脱ぐ決心をする。(Blu-rayジャケットより引用)』

無一文になって、不幸のどん底のジャッキーがマダム・ローズからバラを買った途端に、それまでいた場所に車が突っ込んできて、危うく死んじゃてたかもって状況に遭遇したら、誰でも“バラがなくてはダメダメ症候群”になっちゃうだろうな。(笑)

死にかけのボスは、ジャッキーを指さして、ほんとは何を言いたかったんだろうね。まともなボスなら、ジャッキーを指名しないだろ(笑)。

ナイトクラブで歌うアニタのシーンは好きだな。

アニタアメリカに行くって、ジャッキーと言い争うシーン。ジャッキーが掴む度に、アニタの洋服がビリビリやぶれちゃうのも笑ったし、ウー・マがいちいち余計なことをしゃべっちゃうのは笑ったな。

レストランでのアクションシーンは、BGMのテンポがよく、 難しそうなアクションも楽々こなしている感じで、さすがはジャッキー!螺旋階段の手すりをジャッキーが滑り降りるところから、BGMが変わるのも絶妙のタイミング。ウッチャン・ナンチャンの番組でウッチャンがこのレストランのシーンをやったことがあったな。

港で、リチャード・ン刑事たちが出迎えに来ているシーン。ジャッキーたちが妨害しようと何度かするんだけど、ジャッキーの後ろに部下のリー・ホイサンが指示待ちで立ってるだけで、笑える。クンフー映画でさんざん悪役やってたリー・ホイサンにこの配役(笑)

いやあ、やっぱり香港映画はこうでないと。いろんなところに知ってる俳優さんが出演してるのを見ると嬉しくなる。いつからか、ジャッキー作品は、これをしてくれなくなったのが、残念でならない。リッキーじゃなくてもいい役を、あえてリッキーが出演しているってのが良かったのにな。そういう役柄はほんとに知らない人たちばかりになっちゃった。 

アニタがホテルに入って、華麗に彩られた数々の部屋を通るシーンは、ワンカットで撮影してるんだけど、印象に残ったなぁ。この撮影だけで3日かかったみたいね。

ロープ工場のシーンは、ガキ心を刺激したなぁ。敵を倒して、ロープや梯子で登ったり、渡ったり、障害物落としたり・・・って完全にゲームじゃん!(笑)縄跳びをするシーンで、ジャッキーが必死に跳ねてる姿をタイガー一味が見てる姿も楽しい。ラストのビリー・チョウとのバトルが決め技なくて、ロープで身動きとれなくなっただけで終わったのが、初めて観た時は物足りなく思ったけど、組織内のドタバタで、そんなにひどい目に合わせられないよな。このロープ工場での撮影、アクションよりも、蚊の大群との戦いの方が大変だったらしい。(笑)

 特別出演で、ユン・ピョウ(元彪)、ジャッキー・チュン(張學友)、アンソニー・チェン(陳友)、ケニー・ビー(鍾鎭濤)、 ジェームズ・ウォン (黄霑)、ジョン・シャム(岑建勲)、ローレンス・チェン (鄭丹瑞)も登場。あと、若かりしサイモン・ヤム(任達華)も警官役で出演している。

 良い話だったけど、これっきりで終わるはずないよなぁ。「奇蹟」が起こった分、この先が心配だわ。嘘の上塗りをし続けること考えると、マダム・ローズは下手すると自殺しちゃうんじゃない?娘が帰ってくるたびにジャッキーに頼み続けるわけにはいかんだろうし。

まだ「奇蹟」が公開される前、かつての人気番組「なるほど・ザ・ワールド」で香港特集があったときに、木の実ナナがレポーターとして 「奇蹟」の撮影現場に行くっていうシーンがあった。ちょうど、NGシーンにもあるジャッキーが人力車アクションで敵の 持っていた棒が眼にあたってケガするところだった。ちょっとだけ木の実ナナがインタビューしているのだが、テレビで放映 するんだから、どんな映画を撮っているのか聞くのかと思ったら、「眼、大丈夫ですか-?」「ダイジョブ、ダイジョブ。」 「お大事に」だけだった(笑)。 さすがに“いつもニコニコジャッキー”もこの時はかーなり“不機嫌ジャッキー”だったようで。

詐欺師のトン・ピョウのせいで、無一文になったジャッキーだけど、トン・ピョウに出会わずに、普通に職にありつけていたら、マダム・ローズにも出会ってないわけだし、ましてや黒社会のボスになんてなってないんだから、人生どうなるかわからんよね。ジャッキーみたいにハッピーハッピーになれたら最高だけど、1つの出会いで人生どん底にされちゃうこともあるんだから、出会ってからの取捨選択は慎重に。(←意味深(笑))