大福星

おすすめランク B 
原題:福星高照 
出演:
サモ・ハン・キンポー(洪金寶)
ジャッキー・チェン成龍
ユン・ピョウ(元彪)
エリック・ツァン(曾志偉)
リチャード・ン(呉耀漢)
フォン・ツイファン(馮淬帆)
チャールス・チン(秦祥林)
シベール・フー(胡慧中)  他
監督:サモ・ハン・キンポー(洪金寶)
1985年度作品

『1億ドルのダイヤを盗んだ汚職警官を追って、日本へやって来た香港警察のドジ刑事、マッスル(ジャッキー・チェン)とリッキー(ユン・ピョウ)。壮絶な追跡カーチェイスの末、遊園地に飛び込んだ2人の前に敵と手を結ぶ日本のヤクザ集団が登場。大乱闘のなかでリッキーが人質となってしまう。孤立無援のマッスルは幼なじみのデブ(サモ・ハン・ キンポー)率いる詐欺師5人組に応援を要請。美人刑事ウー(シベール・フー)を助っ人に加え、犯罪組織に猛然と戦いを挑む。 果たしてリッキーを助け出せるのか。(Blu-rayジャケットより引用)』

ジャッキーとユン・ピョウが都営新宿線新宿駅に登場。ラム・チェンイン(林正英)とラウ・カーウィン(劉家榮)を尾行し、車で追いかけるシーン。途中で家の庭らしきところで行き止まりになり、ジャッキーは垣根を車で飛び越えるのだが、よく見ると、道路に垣根とちょっとした花壇をつくっただけ。庭の部分に車線が見える(笑)

ジャッキーとユン・ピョウが着いたところは富士急ハイランド。字幕版でジャッキーが通行人にぶつかってしまった時に、女性の「なにするのよ、まあ、ひどい人たちね。」っていう言い方が、ド素人すぎて観る度に気になってしまう(笑)

そこで、チェンインらを発見し、ジャッキーが観覧車の骨組みをスルスル~って降りてくるスタントはふつうにスゴイよな。で、登場するは忍者。野次馬に取り囲まれながら、アクションを披露。ユン・ピョウは刀で頭を殴られ気絶し、連れ去られてしまう。ユン・ピョウはこのシーンから終盤まで登場せず。・・・ユン・ピョウファンはイライラしただろうな(笑)

ボス役のポール・チャン(張沖)と西脇美智子が、ジャッキーに写真を撮ってもらうのはわかるけど、「一緒にどうぞ。」ってのは、ジャッキーは遠慮するところだろ(笑)

ジャッキーは家に戻り、香港の署長に報告する。このジャッキーの家が、時代錯誤(笑)。東京で囲炉裏のある家って(笑)

場所は変わって香港。本作の真の主役といえば、サモ・ハン率いるサギ師5人組。サモ・ハンは刑務所にいたが署長の命令で出所、極秘任務を遂行するための助っ人として残りの4人を探すことにする。で、ハンサム(チャールス・チン)、ヒゲ(フォン・ツイファン)、念力(リチャード・ン)、チビ(エリック・ツァン)が集まる。・・・呼び名がVHSとDVD、字幕と吹替えでいろいろなのよね。”ハンサム”が”二枚目”、”念力”が”クレイジー”は良しとして、”チビ”が”ウスノロ”ってのは、あまりにかわいそうでしょ(笑)。

念力の登場シーン。場所が精神病院(汗)。アヒルに卵を産ませたくて、催眠術かけようとするんだけど、吹替え版の青野武さんの「うみたくなーる!うみたくなーる!」って言い方が笑う。隣にいるビリー・ロウ(樓南光)の精神病姿はリアルすぎ(汗)

コカ・コーラの工場で勤務するチビが昼休みにやってたトランプが訳わからん。4人に配ったカードに飛んでるハエが止まれば勝ち。負けたとき「あいやー、いい手だったのにー。」なんてチビが言ってる(笑)

5人集まり、とある家に。そこで署長から日本に行き、極秘任務をするよう依頼されるが、4人は警察の犬になるのはイヤだと帰ろうとする。そこに現れたのは、本作のヒロイン、ウー警部(シベール・フー)。当然、誰も帰らず、日本へ行くまでしばらくその家で滞在することになる。

そこで、お決まりのセクハラネタ(笑)。一人ずつシベールの部屋に行き、しばらくすると、覆面をつけた泥棒が現れ、2人を1本のロープで体をくっつけさせて縛っちゃおうというもの。初めは泥棒だったのに徐々に「しばり組だー!」って名前までついちゃって、挙げ句の果てに、「こいつらなんだ?」って聞かれたシベールも「しばり組よ。」って答えてる(笑)。このネタで一番いい思いしてたの、エリックだよな。顔がちょうどシベールの胸あたりだし。吹替えの小松政夫さんがさりげなく「おかあたま~。」って持ちギャグを言ってるのも笑う(笑)

一行は東京へ。ホテルは1室しか取れなかったということで、シベールと同じ寝室にあるベッドの争奪戦がはじまる。このとき5人がまるく輪になって ♪ルーララ ルーララ ルラルラルー♪って歌ってジャンケンするのだが、大の大人が輪になって踊りながら、くだらんことでジャンケンしているシチュエーションが、少年の頃、おもしろく感じたのを覚えている。

ホテルでの朝食シーン。日本語がわからないから、ジェスチャーで注文するんだけど、ハンサムのジェスチャーで、ミートソーススパゲッティは難しいだろ(笑)。チビが自分のムスコを見せたオチは予想がついたけど、超特大フランクフルトが出てきたら、周りが「えーーー??」ってなって、さらに爆笑だっただろうな(笑)。このシーンは日本語吹き替えで表現するの難しかったのか、全カット。

ジャッキーがサモ・ハンに「危険を感じたら使うんだ。」って発信機付きのライターを渡すシーン。着火したら、ジャッキーが持つ受信機がピカピカって反応するんだけど、危険な状況になったのはわかっても、あんな受信機でどうやって場所まで特定できるんだ?(爆)

ジャッキーは、お化け屋敷に敵のアジトがあるとわかり、ドクタースランプアラレちゃんの着ぐるみを着てお化け屋敷に潜入する。このお化け屋敷の入り口シーンって、富士急ハイランドだと思い込んでたけど、後楽園ゆうえんちなの?。”只今、整備中”の看板が後楽園ゆうえんちのマスコットのドンチャック(なつかしい)で、お化け屋敷の上を走ってる乗り物もドンチャック号。貼ってあるポスターもKORAKUENって書いてるし。調べても、ロケ地が後楽園ゆうえんちって書かれたものが見つからなかったのよね。ドンチャックといえば、東京12チャンネル(古!)でアニメ化された時によく観てたな(笑)

字幕で観る度に、アラレちゃんの声がジャッキーが入ってるだけなのに女性の声になるのがよくわからんと思うな(笑)。吹替え版は石丸さんがやってたけど。

ラスト、入り乱れての格闘シーン。ジャッキーの相手役は、ディック・ウェイ(狄威)。ツメ入りの学生服を着てアクションしてるんだけど、似合ってたな。西脇美智子さんがインタビューでも話してたし、2020年製作の「龍虎武師」でもそのシーンがうつってたけど、ディック・ウェイがジャッキーに蹴られて、2階から落下するスタントはチン・カーロウだったのね。あのスタントを何度もさせたサモ・ハンがおそろしい(笑)

西脇さん、他にもあのシーンは私じゃなくて、ユン・ピョウだったとか、インタビューでいろいろ暴露してくれてたな(笑)

Blu-rayに収録されていたNGシーンは貴重ではあったけど、なぜに無音?(笑)

本作も長年、日本語吹き替えで観ることが困難だったよな。デジタル・リマスターとかする前に、日本語吹き替えを先に入れてよって、やきもきした記憶がある。

邦題が「大福星」の前に「香港発活劇エクスプレス」なんて付いてるけど、よくわからんので昔から無視してたな(爆)。というわけで当ブログでは「大福星」のみとさせていただきます(笑)

↓VHSでのオープニングといえば、これでしたな!