冒険活劇 上海エクスプレス

おすすめランク 

原題:富貴列車
出演:
サモ・ハン・キンポー(洪金寶)

ユン・ピョウ(元彪)

ケニー・ビー(鍾鎭濤)  他

監督:サモ・ハン・キンポー(洪金寶) 

1986年度作品

長年、廃盤で入手困難だったが、2012年にパラマウントから発売された時はうれしかったなぁ。

これまで何度観たかわからない(アクションシーンに限る(笑))が、久しぶりに、全編観なおしてみたけどおもしろかった!

『チェン(サモ・ハン・キンポー)は、国際警察から追われる身だった。チェンは子供のころ、故郷である漢水の町で多くの悪さをして住民に迷惑をかけていた。 そのお詫びとして、さびれた町を活気づけるため、町の近くを走る上海エクスプレス(富貴号)の線路を爆破して停車させ、乗客を漢水の町に留めさせる計画をたてる。

その列車には、日本の特使が乗っており、彼らは始皇帝兵馬俑の地図を中国から持ち出そうとしていた。また、その地図を奪い取るため、盗賊団が 列車に乗り込み、列車をある地点に止めさせる班と、その地点で待機して列車を襲う班とに別れて狙っていた。

チェンは計画通り列車を停車させ、乗客が町にやってくる。盗賊団は、予定していた地点より手前で列車が止まってしまったため、計画を変更して 漢水の町を襲うことにする。その町に、国際警察の特別捜査官(ケニー・ビー)がやってきて、チェンを捕らえる。しかし、チェンの愛人(オリビア・チェン) の策略によって、チェンは町から逃亡するが、逃亡の途中で思い直し、再びこの町に戻ると町は盗賊団によって占拠されているのだった・・・。』

ほんとオールスターキャストで、観ててニヤニヤしまくり。あんな役、この俳優にやらせる必要がないだろうっていう役でも出演してるからすごいわ。火事シーンで「あ、火事だ!」って仕事中の兄ちゃんが言うんだけど、ボロ・ヤン(楊斯)だし(笑)。あの怖い顔とマッスルで、後から悪役にでもなるかと思ったら、出演、これだけ(笑)

ユン・ピョウ率いる消防団が火災現場に行き、取り残された人を救出するシーン。救助マットに落ちるように言われ、おデブ娘が窓から飛び降りたら 、マットに着地する前に団員たちがマットを破っちゃってる(笑)。デブだからマットが破れたっていうのが定番のオチなのに、その前に破いちゃうって 想定外(笑)

盲目の女性を救出した後、ユン・ピョウが屋上から地面に軽く飛び降りるシーンは「スゲー!」って思った。ジャッキーだったら、3回スローで見せるか、 複数のカメラでいろんな角度から見せちゃってるはず(笑)

盗賊団のメンバーがディック・ウェイ、ラウ・カーウィン、ユン・ケイ、コウ・フェイ、ワン・ロンウェイ、ジェームズ・ティエン、チュン・ファト、 リチャード・ノートン、シンシア・ロスロック、ファン・メイシェンなどなど豪華盗賊団!!盗賊団だけにギャラ払うのでも高額だろ、これ!

車掌役のビリー・ロウ(楼南光)。いちいちベロベロって舌だしてしゃべるから、初めて観た時、そういうハンディキャップをお持ちの俳優さんかと 思ってしまったやないかい(汗)

ジミーさんとシー・キエン(石堅)の車内でのやりとりはおっかしかったなぁ(笑)。トンネル入って真っ暗になった途端にどっちかが殴って、 トンネルくぐったら顔にアザができてる(笑)。初めて観た時はただのおっさん二人がドリフのコントやってるくらいにしか思ってなかったけど、 あの大御所2人にこんなことやらせちゃう、サモ・ハンはすごいわ。

脱走したウー・マ(午馬)とマン・ホイ(孟海)が手錠の鎖を列車の車輪でちぎろうと試みるシーン。単線なのに1本ずつの線路に上り下りと列車が来ると思ってる バカさ加減がウケた(笑)

この作品で香港映画デビューだった大島由加里。劇中、倉田さんより目立って活躍してる(笑)

駅のホームでのサモ・ハンとユン・ピョウのバトルは今までに何度観たかわからん(笑)。あのBGMがいいんだよね。でも、日本語吹替え版だと違うBGMになってた(汗)

ホテルでリチャード・ン(呉耀漢)がリディア・サムに浮気がバレそうになって、国のスパイだってハッタリかますシーンのシチュエーションがおもしろい。 一室に隠れてた大勢の盗賊団が現れた時のリチャードの「え?え?」ってな反応がウケる(笑)

牢屋に入れられたエリック・ツァン(曾志偉)、ラム・チェンイン(林正英)、ユン・ワー(元華)が「オレたち、バカなんだー!」って口をアグアグさせるところは、ほんとに バカに見えるのでアウト!(笑)

サモ・ハンとケニー・ビーが機関銃付きバイクで登場するシーン。機関銃がオーバーヒートして水が必要になったので、サモ・ハンがおしっこを するんだけど、あの時のサモ・ハンの息子が露出したと思われるところでケニーが「ウワー!」ってビックリしてる理由がなんだったのかって想像すると笑える(笑)

マン・ホイ(孟海)&シャオ・ホウ(小侯)VSワン・ロンウェイ(王龍威)のバトル。シャオ・ホウ、ワン・ロンウェイが数多く出演したショウブラ作品が、この作品の前にもかかわらず、観た順番が違うのが悔しい!ワン・ロンウェイがズボンずらされて、「あらら、困る。」って感じで慌ててるの、ラウ・カーリョンとの激闘を観てからだったら、さらに爆笑だったはず(笑)

ユン・ピョウとディック・ウェイのバトルもよかったなぁ。ユン・ピョウのジャンプして1回転してからの蹴りってすごいよ、ほんと。

サモ・ハンとシンシア・ロスロックのバトル。サモ・ハンが「やるやん!」って感じで親指立てたら、ロスロックに小指立てられて、本気を出しちゃう サモ・ハン(笑)。サモ・ハンをキレさせちゃダメよ!(笑)

倉田さんが「ダイジョウブだーい!」って言ったシーンは中学生当時、しばらくマネしていた記憶がある(笑)

香港で劇場公開された年の興行収入ランキングは2位。1位は「男たちの挽歌」。挽歌と同じ年かぁ・・・。

今思うと、香港映画ファンになりたての時期に観た作品で、俳優の顔と名前を覚えるのに最適な作品だったな(笑)

サモ・ハンに本作のような香港映画黄金期のオールスターを集結させた作品、また作ってほしいな。サモ・ハンの人脈ならいけるでしょ。

ほんとラストまで楽しく観れる作品です!おススメですよ!