ジョン・ウーの億万長者

おすすめランク D   

原題:錢作怪
出演:
リッキー・ホイ(許冠英)
ジョニー・クー(古國華)
ジョジョ・チャン(陳琪琪)  他

監督:ジョン・ウー (呉宇森

1980年度作品

かつて開局していたスター・プラスで放送された作品。

リッキー主演、ジョン・ウー監督のコメディってことでちょっとは期待してみたが、ボクのダメな部類のコメディでございました(汗)

あらすじを書こうと思ったけど、はっきりいってどうでもいい展開なのでリッキーの役柄を簡単にご紹介。

職業は飲料工場の従業員。
ジョニー・クーは同僚で親友。
母親と2人暮らし。
ある女優の大ファン。
花屋の女店員は幼なじみで、リッキーのことが好き。
ジョニーとともにナンバーズを購入し、見事、的中し、一夜のうちに大金持ちに。

大金持ちになった途端、リッキーは豪邸買ったり、奢りまくったり、自殺しようとした人に大金あげちゃったり、「あー、もったいない。」状態。いつどうなるかわからんのだから、お金は大切にしないとダメだよ。

リッキーが腹に激痛がはしり、病院に行くシーン。医者にガンだと宣告され、悲観したリッキーは殺し屋を雇って自分を殺してくれるよう依頼してしまう。で、その後、医者が「間違ってた。ただの胃炎だ。」と言い出し、さあ、大変!・・・ってな展開になるんだけど、リッキーのバカさと医者のいいかげんさにあきれてしまって、その後の展開が面白くもなんともなかった。

ジョニーが一目惚れしてしまう女性が精神病院の職員に車で連れ戻されるシーンで嫌な予感がしたのだが、後半の舞台が精神病院(汗)。おかしくなった人たちがリッキーたちにおかしなことしちゃう展開に(汗)

こういう人たちが困ったことをしちゃうパターンは劇中ちょっとだけならいいんだけど、これをメインネタにされちゃうと、もうアウト。

で、ラスト、リッキーの元に母親とリッキーを好きな女性がやってくるのだが、リッキーがどっちがどっちかわからないくらいイカれちゃって“劇終”。・・・うーん、ダメだ(笑)

「香港電影百科」によると、この作品、香港での1980年の興行収入ランキングで4位にランクされている。ちなみに1位はダントツで「ヤングマスター」。続いてサモ・ハンの「鬼打鬼」、ディーン・セキの「滑稽時代」の順(香港映画のみ)。こういうネタを題材にした作品が4位とは、当時の民度が低かったのかも。

邦題つけたスター・プラスにも問題あるわ。 “億万長者”だけだったら、リッキーが金持ちになってからユンファの「ゴールデン・ガイ」みたいな展開になるかと思っちゃったし。

リッキーが歌う主題歌はサミュエルが作詞作曲を担当した。

この作品と比べたらマイケルの「天才とおバカ」なんて精神病院扱ってても全然マシ。本作が日本で放送できて、「天才とおバカ」が長年DVD化できなかったのが不思議だわ。