クローン人間ブルース・リー 怒りのスリー・ドラゴン

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原題:神威三猛龍
出演:
ドラゴン・リー(巨龍)
ブルース・リ(呂小龍)
ブルース・ライ(郭思治)
ボロ・ヤン//ヤン・スエ(楊斯)  他
監督:ジョセフ・コン(江洪) 
1977年度作品

“E級電影”老舗のフィルマーク・インターナショナル製作作品(笑)

SBIと呼ばれる特別捜査機関がルーカス教授に最高機密として、ブルース・リーのクローンを3体作るよう依頼する。教授は、昔の日本の特撮モノに 出てくるような、やけに光がピカピカする装置を使って見事、クローンを完成させ、洗脳装置で彼らを教授の思うがままにすることに成功する。彼らは、“ブルース・リー1号”、“ブルース・リー2号”、“ブルース・リー3号”と名付けられた。 

3体の“クローン”ブルース・リーは、まず修行をし、本物のブルース・リーに近づくよう訓練する。訓練を終え、1号はSBIからある任務を言い渡される。 その任務とは、映画会社のプロデューサー、チャイ・ロウを消すこと。チャイは、裏で金(ゴールド)の密売をしていたのだ。

まず、1号はその映画会社のオーディションを受けるが、身元確認ができてないという理由でチャイに警察のイヌと断定されてしまう。チャイは部下に1号を消すように命じるが、消すことはできなかったので、撮影中に事故を起こさせて、1号の死をブルース・リーと結びつけて映画でボロ儲けしようとたくらむ。そして撮影シーン。事故にみせかけてるとは思えず、敵役の奴らがまともに剣で切りつけてる(笑)

チャイは撮影現場の近くに隠していた金を掘りだして、船で逃げようとする。1号は海へ飛び込み(この時の飛び込み方が、カッコ悪い(笑))、 船に乗り込んでチャイを倒し、1号の任務は終わり。

次に2号と3号の任務は、タイのバンコクに行き、優秀だが狂っているナイ博士を殺す事だった。ナイ博士は彼の実験室で精製した麻薬を売って大儲けしていたのだった。このナイ博士の考えてることが、はっきりいってバカ!植物を一瞬にして枯らしてしまう液体を完成させるのだが、 「ガッハハハー!これで世界征服の日も近いなー!」って言ってる。(←そんなんで征服できないだろ(笑))

あげくのはてに、とんでもないものを完成させる。その名も「青銅液体」。これを人間に注射すると、体が青銅に変わり、痛みも感じず不死身になるものだった。ナイ博士は、これを部下に注射し、全世界を攻撃する計画をし、世界征服の野望に燃えていた。(←これでも征服できないだろ(笑))
この青銅人間を棒で叩くとキーン!カーン!と金属効果音がするのだが、ただ体を金色に塗っただけだから、金属のはずなのに、なぜか肉がたるんでる(笑)

2号と3号は、その青銅人間を倒すことができず、一時撤退する。そのあと、唐突にある一家が登場する。母親が家の外で飯を作っているとガキがやってきて 「ご飯まだー?」と聞き、「もうちょっと待ちなさい!」という、ストーリーに全然関係ないシーンが始まる。そしてガキがそばにあった草を手にとって「これ何?」と聞くと、「それは人間は食べれない毒草なの。こやしに使うのよ。そこに置いておきなさい。」と言う。(←もうこの時点で、この先のE級ストーリー展開が予想できる(笑))

予想通り、その一家を通りかかった2号3号に青銅人間が襲いかかり、格闘。蹴られた一人の青銅人間がスゴイ確率でその置いていた毒草に顔から倒れ、ムシャムシャ食べて、もがいて死んでしまう。「弱点はコレだ!」と確信した2号3号は、その草を持って敵地に赴き、格闘中、次から次へとその草を青銅人間の口に入れ、青銅人間はそれを吐き出すでもなくムシャムシャ食べて全滅し、ナイ博士は2号3号によって倒されたのであった・・・。

その後、任務を達成し、クローンを作ったルーカス教授はSBIからお礼を言われるのだが、この教授も狂ってしまう。「世界的大発明に対して 一言の礼だけかー!よーし、全世界に思い知らせてやるー!」と叫び、3体を闘わせて、残った優秀なクローンのみで世界征服をしようと考え、 洗脳装置を使って3体で闘うよう命じる。3体が闘う中、教授の助手が、この闘いをやめさせようと洗脳装置を壊し、洗脳から解放された3体は それぞれ、ルーカス教授の部下と闘う。この時、1号は3人の敵を相手におもむろにヌンチャクを取り出し、「ワチャー!オチャー!」と、 ブルース・リーのごとく、まず振り回す。それを使って敵をバシバシ倒すのかと思いきや、カッコつけながら、うしろにヌンチャク投げてる(笑) (←やってみたかっただけかーい!(笑))

ボクは、このクローンたちがどうなってしまうのか、ラストを大いに期待していた。3号は途中、殺人光線(←これ使った方が世界征服できるような気が(笑)) によって死んでしまったが、1号、2号はどうなってしまうのか!最後、ルーカス教授は、逃げているところをSBIによって捕らえられ、 警察に連れていかれるところで、いきなり「THE END」のテロップ。・・・1号、2号の行く末が気になるー!(笑)

移行作業で久しぶりにみなおしたけど、クローン3人が揃って出演してるシーンって後半の数分しかなかったのね。バンコクで青銅人間たちと戦ってた3人の内の1人は、1号じゃなくて、SBI支部のチャーリーだったんだわ。上のストーリーを読み直してて、青銅人間のシーン、3人いたはずなのに、1号って書いてないからおかしいなと思ってたのよね。そもそも、チャーリーがアクションするシーンもブルース・リーがかけてたようなサングラスして、”ものまねブルース”してるのが紛らわしいんだよ!(笑)

海岸で全裸女性たちがはしゃいでるシーン。どの娘のおっぱいがお手頃サイズかな~って・・・、いらんだろ、このシーン!(笑)

クローン3人の俳優としての名前がクイズみたいだな(笑)。顔と名前をあてはめなさい的な。ブルース・“リー”じゃなくてブルース・“リ”って・・・。コロコロコミックで連載されてた「あほ拳ジャッキー」にブルース・ソーってキャラがいたの思い出した(笑)。矢印して、“リーじゃないよ。”って但し書きしてたな(笑)

しっかし根本的な事を言って、なんであんな任務のためにブルース・リーのクローンをつくらなきゃならんかったのだろう・・・(笑)