香港魔界大戦

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原題:西藏小子
出演:
ユン・ピョウ(元彪)
ミッシェル・リー(李嘉欣)
ニナ・リー(利智)
ユン・ワー(元華)
ロイ・チャオ(喬宏)
ウー・マ(午馬)  他
監督:ユン・ピョウ(元彪)
1992年度作品

ユン・ピョウが製作、監督、主演した作品。ユン・ピョウが設立した元彪製作有限公司の記念すべき一作目。・・・といっても、製作したのは本作のみ。そして、ユン・ピョウが今のところ、唯一、監督した作品でもある。

チベットポタラ宮に500年前から伝わる黄金の壺には、世界を征服できる秘密のパワーが隠されていた。実は宮殿に残されたのは蓋のみで、壺本体の所在は長い間不明だったのだが、香港の富豪パオ氏が所有していることが判明する。宮殿で修行に励み、超能力を身につけたラシ大師は、その壺を受け取るため、香港に向かう。だが、世界征服を目論む黒教の一味が先回りし、パオ氏を監禁、蓋を持ってやってくるラシ大師を待ち伏せしていた。蓋がなければ、壺はそのパワーを発揮できないのだ。ラシは壺を守るため、たった一人で黒教に立ち向かう・・・。(DVDジャケットより引用)』

ユン・ピョウ、張り切ったんだろうけど、チベットロケありきで、ストーリーが今どきの小学生でも「つまんない。」って言いそうな展開になってしまい、残念だったな。

チベットロケでの立ち回りシーン。野次馬のスゴイ数。よほど、珍しかったんだろうけど、ニコニコ笑ってる人とか、どうにかできなかったかね。

ミッシェル・リーがグロい動物の骨を間近で見せられたり、糞まみれになったり、びしょぬれになったりしてたけど、ストーリー上、やらなくてもいいことをさせられたのは、美女が嫌がることをさせたかった監督の悪癖だったりして?(笑)

睡眠薬ネタのシーン。ユン・ピョウが寝てしまった後に、なにか騒動になるかと思ったら、次のシーンでは飛行機に乗ってるし。何がしたかったんだろ?

空港でのジャッキー登場シーンは、見逃すレベル。

ボンデージコスチュームのニナ・リーは、「なんで、こんな格好しないといけないの?」ってブツブツ文句を言っただろうな。ニナ・リーの片巨乳に顔をあててたのは、巨乳の奥さんと比較してみたくて、監督権限でやりたかっただけでしょ(笑)。ニナ・リーの武器がムチって、思いっきりSMの女王様からイメージしてるよな。バトルシーンは、ニナ・リー、頑張ってた。

ニナ・リーが乗っていたポルシェを爆破させてたけど、ポルシェじゃなくても。西部警察ですら、おんぼろ車を爆破するのがほとんどだったのに(笑)。自己顕示欲が見え隠れするなぁ。

ウォン・ヤッサン(黃一山)とユン・キンタン(苑瓊丹)の出演シーンは、当時、人気者だった2人を出演させたかっただけだよな。本筋に不要だったし。

ユン・ピョウが香港に行く前に、文化や生活の違いとかを最低限、学んでないのがよくわからん。一般人でも海外旅行する時に予習することなのに。空港で銃を出して大騒ぎになるとか、濡れた服をミッシェルの自宅の庭で焚火して乾かすとか、迷惑すぎる。

終盤のバトルシーン。黄金の壺から出てきた謎の光で、ニナ・リーがあっけなく死んじゃったのは残念。ユン・ワーと共闘するシーンが見たかったな。

てっきり、邦題から、壺から放たれた光で、香港が魔界になり、魔力でユン・ワーが強力になったのを、ユン・ピョウが超能力で倒すのかと思ったな。ユン・ピョウの呪文で、壺の光があっさりと封印されて、その後は、ユン・ピョウとユン・ワーの見劣りするバトルが展開されたのは、スケールダウンした気がした。

刷り込みなのか、チベットとなると、超能力ネタをしたがるよな。水柱どーん!とか、もういいかなって。そもそも、鉄砲の銃口を曲げたり、牢屋の鉄格子をすり抜けたり、テーブルクロスに人をすり抜けさせたりできちゃう超能力をチベット僧侶が習得するのは何目的なんだろ。犯罪しか思いつかないんだけど(笑)

これ、気づいちゃいけないのかもだけど、蓋を香港に持って行く必要なかったんじゃないの?(笑)。ユン・ワーみたいな悪者が現れるのは想定できるわけで。壺本体をポタラ宮に持ち帰ってから、蓋と合わせればよかっただろうに。(それだと映画にならないのよ~(笑))

ラストの大タンカご開帳シーンは、あれを実物で見たらまさに壮観だろうなぁ。まあ、実際にチベットに行ったら高山病になって、旅行計画が全てパーになるリスク大なんだけど(汗)

邦題。魔界でも大戦でもございませんでしたな!(笑)

 

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