衛斯理之霸王卸甲

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英題:BURY ME HIGH
出演:
ムーン・リー(李賽鳳)
チン・カーロウ(銭嘉楽)
シベール・フー(胡慧中)
ツイ・シウミン(徐小明
ユン・ワー(元華)
コリー・ユン//ユン・ケイ(元奎)
チョン・プイ(秦沛)
ケネス・ツァン (曾江)
監督:ツイ・シウミン(徐小明
1991年度作品

何気に中古DVD店行った際に、ムーン・リー、シベール・フー主演で、「天山回廊」のツイ・シウミンが監督ってことで、 日本語字幕なしだけど1200円だったから迷うことなく購入した作品。

ストーリーは原題を見てわかるように香港のSF作家ニー・クワンのワイズリー(衛斯理)モノ。ワイズリーモノといえば、ジェット・リーの「冒険王」や、サミュエル・ホイの「飛龍伝説オメガクエスト」、 ユンファ特別出演の「セブンス・カース」、アンディの「ブルー・エンカウンター」などもある。

東洋では死後、よい土地に埋葬されるとその子孫が富と名声を手に入れることができると信じられていた。ワイズリー(チン・カーロウ) とアンナ(ムーン・リー)は、彼らの父親たちがその昔発見したインドシナにある伝説の埋葬地に向かうのだった。その国では、 クーデターが発生し、虐殺王のユン・ワーによる統治がはじまっていた・・・。

製作年は1991年だから、ムーン・リー、シベール・フーが重傷を負った「群狼大戦」の後の作品だし、監督が 人命軽視の危険スタントで一部で有名なツイ・シウミン監督なんだから、今度はこの監督によって二人がどのように重傷を負うか(←コラコラ!)、気になってしまったのであったが、今回はそんなことはなく一安心(笑)。だが、その他のスタントマン の方々の人命は軽視されていた(←あかんがな。(笑))

ラストの爆破ドッカンドッカンシーン。とんでもない高さまで水柱はあがるし、戦車も惜しげもなく爆破するし、「スゲー!」の一言。 CG爆破を見慣れている人たちは、おったまげるにちがいない。

見張り台の上でのムーン・リーの格闘シーン。敵が手榴弾を投げようとするのを蹴り上げ、その直後に見張り台が大爆破! いったんムーン・リーは隣の小屋の屋根にジャンプした後、そのままマットのない地面に叩き落ちている。そして、手榴弾を 投げようとした人は、軽く(笑)燃えながら落ちている・・・。まあ、ムーン・リーのスタントシーンは撮し方からしてスタントマン だろうけど。ちょっと昔の惨事がよぎって自分でできんかったのかな?

ツイ・シウミン監督はこの作品でも準主役の天文学者役で、ムーン・リーたちと同行しているのだが、「天山回廊」のごとく、 自分の見せ場はきっちり作ってる(笑)。つり橋の真ん中まで逃げてきたツイ・シウミン。予想通り、シウミンの直近の2箇所で 爆破し、川に大ジャンプ!やるなあ、シウミン!(笑)。

チン・カーロウとユン・ワーの対決はなかなか迫力があった。途中で、我らのムーン・リーも参戦し、バトルを展開。 あいかわらず、眉をしかめながら痛そうに必死に闘ってくれるムーン・リーが素敵。(笑)

最後はちょっと「んな、アホな・・・。」と思ってしまった。チン・カーロウは脳に腫瘍があって頭痛を患い、医者から 腫瘍を取り除くと死に至ると言われていた。ユン・ワーとの対決中に頭を拳銃で撃たれ、重傷を負うのだが、しばらくして 悲しみにくれるムーン・リ-のもとにやってきて、「撃たれた弾が腫瘍を取り除いてくれた!」だって・・・。すっげー 、ハッピーエンド!(笑)

これは日本でもソフト化してほしい作品!