おすすめランク E
原題:羞羞鬼
出演:
コリン・チョウ(倪星)
エリック・ツァン(曾志偉) 他
監督:チュアン・ヤンチェン(莊胤建)
1991年度作品
『満月の夜にエネルギーが衰弱し、23歳までに死ぬ運命を背負ったチャン(エリック・ツァン)。20歳になった彼はショウショウという女性に恋をするが、彼女にはシン(コリン・チョウ)という恋人がいた。ある満月の夜、チャンは彼女の入浴姿を覗いていると突然屋根が崩れ落ちてしまう。チャンの身代わりに、裸のまま幽霊になったショウショウ。幽幻勇士の修業にきていたシンは、神通力を使って彼女を生き返らそうとしていた。一方、チャンは寿命を延ばそうと、黒魔術を扱うボー(ディック・ウェイ)に助けを求める。そして、霊幻勇士とシンは力を合わせ、ボーに戦いを挑んだ。(ビデオジャケットより引用)』
↑引用したあらすじ。”霊幻”を”幽幻”って間違えてる箇所あるし、チュン・ファト(鍾發)演じる霊幻勇士とシンは親子関係だし。・・・いいかげんな仕事してますなぁ!
80年代のジャッキー、サモ・ハン作品でお馴染みのメンバーが出演していてうれしかったんだけど、なんか、その人たちへのギャラで予算の大半を使っちゃった感じの仕上がり(汗)
レンタルした時、ビデオデッキにカセットを入れる直前の背ラベルを見るまで気づかなかったんだよね、”霊幻道士”じゃなく、”霊幻勇士”なことを。で、レンタル店で見たジャケットには、ラム・チェンインのお姿がデカデカと。・・・てっきり、ラム道士が大活躍する新作かと思ってレンタルしたから、返却しに行った際のムカつきと言ったら、もう!(笑)
ラム道士の出演シーンは序盤の数分のみ。表のジャケットとキャスト欄のトップに”ラム・チェンイン”の記載があれば、誰だって主演と思うわけで。・・・”カネを払わせてしまえば、こっちのもの”って商売は数多く存在します(爆)
ストーリーがいいかげん。骨子の1つだったエリック・ツァン演じるチャンの”23歳までに死ぬ運命”ってのも結局どうなったのか有耶無耶だし、ショウショウが死んでからだいぶ時間が経過しているのに、「死んでないから魂を戻せば生き返る。」って、心停止から蘇生可能な時間ってのを完全に無視してるし。
アクションシーンで壊される物が、壊す前提なのが見え見えなんだよね。テーブルの天板なんかが薄っぺらいとか、椅子の座板と脚が固定されてないとか、でかい壺が置いてあるとか。ドリフのコントかよ!?(笑)
コリン・チョウがアクション頑張ってたけど、ストーリーがつまらないからテンションが上がらないし、BGMもよくないし、見応えはなかったなぁ。
武術指導はアレクサンダー・ルー(羅銳)。この人の主演作のいくつかがビデオ化されてたけど、なんだか、レンタルする気が起こらなかったんだよね。見たことあるのは、「忍者大戦」「リン・シャオロウのゴーストパワーを持つ少女」くらい。 ・・・アレクサンダー・ルーに魅力を感じる時が来るのはいつの日か!?(笑)
本作の製作年度については、ビデオジャケット等では94年、香港のデータベースでは91年となっている。で、どっちなのか調べてみたところ、役立ったのがコリン・チョウの風貌(笑)。91年のサモ・ハン主演作「黐線枕邊人」の風貌にちかいので、こっちが正しいのかと。94年の「ターゲット・ブルー」での風貌ではないわ。・・・ビデオジャケットに書かれていた「95年度NO.1の霊幻喜劇 香港公開前に日本登場!」ってのは、いったいなんだったんだ!?
語呂が悪いと思ったのか、副題が”シャイン・ゴースト”になってるけど、幽霊になったショウショウは”シャイな幽霊”なわけで、”ン”は不要。”輝く幽霊”って別の意味になっちゃってるし。一応、”英会話ができない英語”を大半の日本人は学校で教わってきたわけだから、カタカナにして別単語になったり、文法的におかしなタイトルつけるのなら、英語表記のままでいいと思うけど。
ショウショウ役のフー・ライヤン(傅儷人)は、本作と同時期にサモ・ハン製作総指揮、ン・ジャンユー主演の「精靈變」に出演していて、チラッと動画を見たら、そっちでも裸の幽霊役。この2作以外に出演作がないところを見ると、尻見せオーケーの裸目当ての起用だったんだろうな。
ビデオからDVDへの移行期に中古でゲットして、DVD化したら処分と思っていたけど・・・未だにされず(←もう、ムリだな(笑))。