おすすめランク B
原題:皇家師姐
出演:
ミシェール・ヨー(楊紫瓊)
ジョン・シャム(岑建勳)
シンシア・ロスロック(羅芙洛)
マン・ホイ(孟海)
ツイ・ハーク(徐克) 他
監督:コリー・ユン(元奎)
1985年度作品
『香港警察の敏腕女性捜査官アンナは、マダムと呼ばれ署内で絶対的な信頼を得ていた。彼女は、久しぶりに再会するはずだったスコットランドヤード研修時代の上司がホテルで殺害されているのを発見。彼の持っていたマイクロフィルムを狙う巨大な犯罪組織の犯行だったが、マイクロフィルムは偶然忍び込んだ泥棒たちの手に渡っていた。
マイクロフィルムには香港の犯罪者たちの情報が記録されており、犯罪組織のボスという裏の顔を持つ悪徳実業家ティンは、マイクロフィルムを回収すべく凄腕の部下たちに泥棒たちの行方を追わせる。ロンドン警察から派遣されたキャリー警部も加わって、マイクロフィルムを巡る壮絶な闘いは激しさを増していく・・・。(Blu-rayジャケットより引用)』
レンタルビデオで観て以来、約30年ぶりの鑑賞。
しょっぱなの三和銀行前での強盗事件の場所は、「タイガー・オン・ザ・ビート」と同じロケ地だな(笑)
ホテルでディック・ウェイ(狄威)が電話をかけてるんだけど、よく見たら、サングラスに撮影スタッフたちがうつっちゃってるし(笑)
入院している師匠にマン・ホイたちが会いに行くシーン。師匠役はサモ・ハン。同室の患者役でリチャード・ン(吳耀漢)とデビッド・チャン(姜大衛)。巨乳のナースが食事を持ってくるのを、3人が巨乳目当てかと観客に思わせて、丸鶏目当てだったってネタ。・・・サモ・ハンだけ巨乳目当てで揉みしだいてるってオチでもおもしろかったかも(笑)
偽造パスポートで出国しようとした男を逮捕するシーン。ここでシンシア・ロスロックが颯爽と登場!いやあ、テンション上がりますなぁ!
チュン・ファト(鍾發)が登場した途端、あの眉毛で吹き出してしまったな(笑)。ジェームス・ティエン(田俊)演じるティンの邸宅が、クライマックスバトルの場所だと容易に想像がつく内装(笑)
ビリヤードシーンに登場したのは、いまや監督として有名なフルーツ・チャン。このシーンは、85年にアジアビリヤード選手権でチャンピオンだった郭軍城の出演ありきだったな。
偽の証拠フィルムをジョン・シャムが本物と思って、警察に届けるんだけど、ミシェールが本物かどうか確認もせずにティンを逮捕しに行ったのが、はなはだ疑問。あと、マン・ホイが取引するために、単身でティンの邸宅に行ったのもよくわからん。リスクありすぎでしょうに。
前半でツイ・ハークが本物の拳銃と偽物をごちゃ混ぜにして、どれが本物かわからなくさせとく仕込みが、後半にちゃんと活かされてるのはよかったな。
後半のバトルは見応えあった!「カンフー・スタントマン」でも本作のシーンがあったけど、大ケガしてそうなスタントがいくつかあったな。ミシェールの替え身の人が、階段上から、ディック・ウェイに飛び蹴りするシーンなんて、着地した時の表情がイッタそうだったよな。本作に関わった人の中にも、再起不能になってしまった人がいるのかも(汗)
ディック・ウェイへのとどめは、ああではなく、ミシェールとロスロックにまかせてほしかったところ。
当時のやられ役の中にチン・カーロウがいることは想定してるけど、シャオ・ホウがいると、いつも「ショウブラが~、ショウブラが~」と可哀想な気持ちになってしまう。だって、同年の「新・少林寺三十六房」で主役した人だよ!?
ツイ・ハークら3人の役名が日本語字幕でノドアメ、トクホン、バファリンになってたけど、それぞれオリジナルの役名である”使立消”、”脱苦海”、”散利痛”は香港でメジャーな薬。それを日本で有名な商品名に変えてるわけだけど、効果、効能をちゃんと当てはめてくれてるのがすばらしい(笑)。トクホンだけ、現地で”脱苦海”と表記されてるので同一ブランド(笑)
長年、廃盤だった本作がBlu-ray化された時はうれしかったなぁ!だいぶ前にヤフオクでDVDを買おうとして競り負けたことあったけど、今となってはそれでよかった(笑)
本作にも出演したマン・ホイが2023年10月9日にお亡くなりになりました。心よりご冥福をお祈りいたします。