ドキュメント男たちの挽歌 香港ノアールの戦士達

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 こんなビデオが発売されていた!「男たちの挽歌」のドキュメント!ジャケット裏には、「ジョン・ウー独占インタビュー」 「チョウ・ユンファインタビュー」「「男たちの挽歌パート3」の撮影現場潜入」と記載され、収録時間50分に製作秘話や裏話など 「男たちの挽歌」の魅力がびっしり詰まった作品だと期待したのだが・・・。

E級電影レベルのツッコミ満載の代物だったな。貴重なシーンは、ほんとに貴重で評価できるけど、それ以上に「なんで?」と思ったところが多すぎ。特に製作スタッフのおバカさが際立ってたな。

製作スタッフのおバカさがわかるものをまず紹介。
ビデオのジャケットの文面の誤字がひどい。“AJIAのワイルドな男達がやって来た!!”・・・“AJIA”って書いて横に“アジア”ってルビふってるんだけど、間違えるんだったら、はじめっからカタカナで書いとけばいいのに。正解はもちろん“ASIA”だよ!(笑)

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“このビデオに登上するシーン”・・・義務教育受けてたら間違えないだろ(笑)。多少、日本語ができる中国人が作ったとしか考えられないレベル。

このビデオを作るのに役割分担でもしたのか、同じ言葉なのに間違って表記してるのもある。「香港ノアール」と「香港ノワール」。 「ジャッキー・チェン」と「ジャッキー・チェーン」とか(笑)。

そろそろビデオの内容にツッコミを。
ビデオを再生し、「ドキュメント男たちの挽歌 香港ノアールの戦士達」というタイトルのあと、挽歌のメイキングシーンや、ユンファ、ティ・ロンレスリーたちが、撮影の合間にふざけあってるシーンとか、タイトルから想像できるような内容が始まると思いきや、“香港観光案内”が始まってしまう(汗)。 スターフェリーだの2階建てバスだのがうつるのだが、こんな映像とナレーション、購入者の誰もが期待していない。

ジャケット裏の“このビデオに登上するシーン”には書いていないのだが、次にいきなり「チャイナタウンウォリアーズ」という作品の映像が流れる。オッパイをだした女とサイモン・ヤムがガラス越しにキスをして、その後、ベッドでベロチュウ&疑似本番をするシーンが流れるんだけど、 こんなスケベシーンも、この女性にムスコが反応してしまった人以外は興味がない(笑)。

“このビデオに登上するシーン”に書いている中に“ブルース・リー映画のハイライト・シーン”と“ジャッキー・チェン映画のハイライト・シーン” があるが、どちらも1分弱の映像で、「チャイナタウンウォリアーズ」の映像の方がやたら長い。ジャケット裏に書いてない方が収録時間が長いってどういうことよ!?

場面変わって、「電影工作室」の事務所に向かい、ジョン・ウーに単独インタビューするシーン。ドアを開け、笑顔で迎えてくれるジョン・ウージョン・ウーにどんな内容の質問するかと思ったら、「男たちの挽歌」についての質問ではなく、ブルース・リーから今までの香港映画状況の質問をしてる。・・・せっかくの機会なのに、もったいなすぎ!!

こんなレベルの低いスタッフだとも思わず、サービス精神旺盛なジョン・ウーは、新作の「狼 男たちの挽歌最終章」を自ら編集をしているシーンも撮影許可。で、編集している箇所にうつってる映像が、観たことない映像!車が後ろで爆破している前を、敵のサングラスかけた男(伊凡威)が歩きながら携帯で話しているシーン!

次に「男たちの挽歌Ⅲ」の撮影現場シーン。このシーンから、ナレーターの福士秀樹さんが、それまでマジメなナレーションをしていたのに、急にキャラを変えてしまう。

撮影がうまくいかず、困った感じのツイ・ハーク監督が映りながら、「うーん、なんだか気に入らないなあ・・・。気難しさでは世界で有名な監督 、ツイ・ハーク監督。」(ここで声がなぜか裏返って)「なんだか段取り悪いんだよな!!」(←なんだ、このテンション(笑))

「いよいよ本番だ!小道具係が床に火をつけて急いで逃げる。お尻に火がついたらたまんないものね。アチチ、アチチー!!!」 (←どうした??(笑))

極めつけがこのナレーション。「えー?またやり直しだって?」「そう。気に入った絵がとれるまで、夜が明けたってキン肉マン!」 ・・・どこから、“キン肉マン”がでてくるんだよ(笑)。

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話戻って、「男たちの挽歌Ⅲ」の撮影シーン。にこやかに登場した俳優名を“ラッカー・フェイス”と紹介。・・・レオン・カーフェイなんですけど(汗)。

アニタ・ムイツイ・ハークとユンファに二丁拳銃の撃ち方教えてもらってる映像は貴重すぎだわ。

次にいきなり一部のガンマニアしか興味のない“映画銃全て見せます”のコーナーがはじまる(汗)。 あのさぁ、そんなのガンマニア向けのビデオを別に作って紹介しなさいよ。このコーナーも無駄。

続いて出演者の控え室がうつる。さんざん文句言いながらこういうめちゃくちゃ貴重なシーンが収録されてるから、「もっとまともな製作会社が作ってくれてたら・・・。」 と思ってしまう。

アニタ・ムイ、ユンファ、ラッカー・フェイス(笑)が果物を食べながら、香港が返還されたらどうするかというトークをしている。こんな楽屋トークみたことねぇ!!「金も少しはできたし、中国へ帰って静かに暮らしたいね。」と ユンファが言ったように字幕が付き、ナレーションでも説明してて、見ながら「いやいや、ユンファは香港出身だし。」とツッコミしてたら、 ユンファのプロフィールがでて、“香港・南Y島生まれ。”と表記。・・・いったいこのビデオは何がしたいのよ!

ユンファにインタビューして、ユンファが笑顔で答えてくれてるのに、通訳がヘタで何を言ってるのかさっぱりわからん。で、このビデオのスタッフが、ユンファにモデルガンをプレゼントして、ユンファが嬉しそうにもらってるんだけど、 映画でさんざん銃をぶっ放してるからって、ユンファが銃好きってことにはならんだろうに。

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場面変わって、どこかの埠頭。「人海孤鴻」という作品の撮影現場。登場したのはエンディ・ラウ。・・・もう、突っ込みたくないわ!(笑)。 この作品は日本未公開でボクも観たことはない。アンディのほかにモク・シウチョンも共演で、カースタントの指導にブラッキー・コーの姿も見えた。ここで貴重だったのは、アンディが待機している間に、スタッフたちと賭けトランプをしてるところ。アンディ、楽しそうにトランプやってるのよ!(笑)。待機してる時に何してるのかってあんまり映像で見られないから貴重だよなぁ。

この撮影現場シーンの字幕で不自然なものが。“スイッチ”という言葉を“スヰッチ”と書いてる。 こんな書き方する人、今時いる??

で、「人海孤鴻」と作品名が表記されて、劇中のクライマックスシーンがうつるんだけど、アンディとモク・シウチョンの他に、アラン・タムと ツイ・シュウケンが登場してる。・・・「人海孤鴻」じゃなくて、「アンディ・ラウのドラゴン・ファミリー」じゃないかよ!。

で、エンドロールがはじまり、タイトルから期待した内容のほとんどが間違いだとがっかりしていたら、エンドロールをみて、製作スタッフが香港映画ファンをバカにしてるのかと思ってしまった・・・↓

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チョーヨンファ(←なんで今まで正しかったのに最後に間違えるのよ!?)
ラウ カーフェイ(←カーフェイまでわかってるのに、なんで“ラッカー・フェイス”なのよ!?)
ハン キン ポン(←サモ・ハンのこと??全く出演してませんけど!?)
ユン ピョウォ(←たとえ、出演していないユン・ピョウのことだとしても、金魚のフンみたいに小さく“ォ”と表記してるのが許せん(笑))

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提供フィルム
男たちの晩歌
男たちの晩歌PART3
・・・間違い気づいた?最後の最後でビデオのタイトルにも使われている“挽歌”でさえ、誤字にしちゃう(怒)。

というわけで、最後まで観たわけだが、「ドキュメント男たちの挽歌」じゃないし!!(怒)。 おまけにジャケットの裏表に「男たちの挽歌Ⅱ」の画像を使用しているのに、「挽歌Ⅱ」がらみのネタは一切収録されてないし!!なんだ?このビデオ!!(怒)

3500円で発売して金を取ってるのに、よくこんないいかげんなビデオを作れたもんだ。

ちなみにこのビデオの「男たちの挽歌Ⅲ」関連の映像に関してはパラマウントから発売された「男たちの挽歌Ⅲ」Blu-rayの特典映像に収録されている。