フロント・ページ

おすすめランク 
原題:新半斤八両
出演:
マイケル・ホイ(許冠文)
サミュエル・ホイ(許冠傑)
リッキー・ホイ(許冠英)  他
監督:フィリップ・チャン(陳欣健)
1990年度作品

マイケル、サミュエル、リッキーのホイ三兄弟が「アヒルの警備保障」以来、9年ぶりに共演した作品!

『ライバルの大衆雑誌に人気を奪われ、発行部数が落ち込むばかりの三流ゴシップ誌「内幕」。手を引く寸前の広告主や銀行を説得するために、編集長兼オーナーのホイ(マイケル・ホイ)はスクープをでっち上げて売上を伸ばそうと画策。おつむは弱いが気の優しいカメラマンのフライ(リッキー・ホイ)と、頭の切れる記者ビル(サミュエル・ホイ)を雇って作戦を開始する。

ターゲットは、ショービジネス界でセンセーションを巻き起こしている人気女優サンディ(キャサリン・ハン)。金持ちの青年との結婚を控えているサンディに、実際には存在しない秘密の恋人がいたというスクープ記事をでっち上げようというのだ。

ところが肝心のビルが、純真で暖かい心の持ち主のサンディに心を奪われ、彼女を罠に陥れるのは嫌だと言い出した。ホイはなんとかビルを説得して作戦を続行し、ようやくスクープ写真を撮るが、良心の痛みに耐えかねたビルがその写真を盗み出し・・・。(DVDジャケットより引用)』

香港での1990年の興行成績ではチャウ・シンチーの「オール・フォー・ザ・ウィナー」「ゴッド・ギャンブラーⅡ」に次ぐ第3位というヒットとなった。

しょっぱなのサミュエルが歌う「1997年までまだ何日あるさ!」っていうテーマ曲。あいかわらずのサミュエル節がうれしい(笑)

時事ネタ好きのマイケルってことで、当時、流行ったものがいろいろとでてきた。

カラオケネタは、カラオケ嫌いのマイケルが広告会社の社員役のテレサ・モウ(毛舜筠)に雑誌が時代遅れと言われ、流行歌を知ってるかと聞かれた際、窓越しに見えるモニターの歌詞を見ながら、ドギマギしながら歌うネタ。マイケルは歌、うまくないとみた!(笑)

ゴッド・ギャンブラーネタは、ホイ三兄弟ら4人でマージャンすることになり、 サミュエルとリッキーがコンタクトレンズをつけると、全ての牌が裏側から見えてしまうネタ。

美容整形ネタでは、リッキーがバストアップが流行してるといって、女子社員のデスクの引き出しから勝手にバスト吸引器を拝借。自分の胸を吸引してたらしすぎて取れなくなってる(笑)。そもそも、女子社員が会社にそんなもの持ってきてるのも笑えるし、リッキーが引き出しにあるのを知ってるのも笑える(笑)

もう1つ整形ネタでは、マイケルが政治家で極秘に出国しなければならないと嘘をついて、整形予想像をメイクで再現するシーン。目はスタローン、 鼻はジャッキー、口はトム・クルーズ、あごはマイケル・ジャクソン、 髪型はスーパーマン・・・・。できた顔は・・・微妙(笑)
次は、鄧小平の目、ゴルバチョフの頭、昭和天皇のヒゲ、李登輝の鼻、毛沢東アゴ。完成後、マイケルがいちいち一人一人の物マネしてたけど、中共絡みは本物をよく知らないから似てるか判定不能(笑)

マイケルと強盗団メンバーのリー・ホイサン(李海生)が幽霊に変装してのドタバタシーン。マイケルの怯えた時の仕草や声は相変わらずウケたし、あのリー・ホイサンに幽霊をやらせちゃうところがおっかしかったなぁ(笑)

人気女優サンディを騙すシーン。サミュエルが盲目役、マイケルが知恵遅れの弟役、リッキーが車椅子に乗った母親役(汗)・・・マイケル、やりすぎ(爆)

マイケルは自社の雑誌の売り上げをあげるためにでっちあげしようとしたけど、利権が絡めば、どっかの業界から大金もらって、メディアがでっちあげなんてこと、視聴者側は知らされてないだけで普通にあると思うよ。特に「今、これが流行してます!」なんてのはね。ほんと、無知は罪。(←意味深(笑))

この作品、原題「新半斤八両」を見ればわかるように、正真正銘の“新Mr・BOO!”。 強盗団ネタもそのまんまの展開。強盗団のシーンで脅されてカラオケをするシーンよかったなあ。あのホイ三兄弟が並んで歌うんだけど、マイケルはいやそうにしてるし、サミュエルは尻ふってノリノリだし、リッキーは困った感じで歌ってるし、3人のキャラをモロにあらわしてて、爆笑したな。

9年間、三兄弟の共演がなかったのは、「悪漢探偵」シリーズ等にサミュエルが出演することをよしと思わなかったマイケルとギクシャクしていたため。

DVDに収録されている日本語吹替えのマイケル担当は広川太一郎さんではないので、広川節目当ての購入はなさらずに。