セブン・アサシンズ 清朝の暗殺者

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原題:光輝歲月
出演:
フェリックス・ウォン(黃日華)
エリック・ツァン(曾志偉)
モク・シウチョン(莫少聰)
ション・シンシン(熊欣欣)
ジジ・リョン(梁詠琪)  他
監督:ション・シンシン(熊欣欣)
2013年度作品

清朝末期の乱世。朝廷打倒のための武器を調達するために砂漠を進んでいた鉄雲たち反乱軍は、親王の命を受けた馬賊待ち伏せにあい捕われてしまう。しかし間一髪のところで、知らせを受けた味方の卓長官に助けられる。追われる身になった鉄雲をかくまうため、長官は彼をマオが治める黄金峡という人里離れた村に向かわせる。ここの住民たちはみな、かつて清朝や外国人に謀反を起こし表の世界にいられなくなった人々。長官の手でこの村にたどり着き、過去を捨てて平和に静かに暮らしていた。

しかし鉄雲がやってきたことで遂にその平和が破られることになる。取り逃した鉄雲を追う親王の兵士たちが黄金峡を急襲、多くの命が犠牲になった。仲間の仇を討ち村の未来を守るため、ついにマオたちは鉄雲とともに立ち上がり、親王を打ち倒す決意をする!(竹書房公式サイトより引用)』

フェリックス・ウォン主演作が日本でリリースされるのは珍しいなと思い、他の情報は知らずに観たわけだけど、びっくり作品だったな。びっくりしたのは、70年代80年代にスターだった人たちが大勢出演してるのよ。サモ・ハンの「上海エクスプレス」みたいな豪華キャスト。

すごいもったいなかったなぁ。歴代の仮面ライダーとかスーパー戦隊が大集合した作品みたいになっちゃってて、メインキャスト以外のスターたちの出番はちょっとずつ。マース(火星)なんて、「あれって、もしかしてマース?」ってくらい(汗)。なんか、それぞれのスターたちへの扱いが雑に思えたのよね。リスペクトが足りないというか。出演者が多いのと、時間内に収めることの兼ね合いが難しくてこうなっちゃったのかも。

年をとって誰だかわからないって人もいるわけだから、”梁家仁 飾 役名”みたいに、登場シーンでテロップ入れてくれたらよかったのに。トニー・リュウ劉永)なんて、どこに出演してたかわからず、観なおしたもんな。

アクションシーンが、「うおー!スゲー!」って思わせるようなのがないんだよね。盛り上がりに欠けてて、やってるだけっ感じ。何人か倒したと思ったら、後ろから銃を撃たれて死亡ってパターンも多かったな。

カーヤンがバトルもせず、自爆なんてもったいなすぎ!ハックオン、パイ・ピョウ、カンタイとディック・ウェイのバトルも、ディック・ウェイ以外は一時停止しないと誰だかわからないなんて、カメラワーク、どうなってるんだよ!?

カラ・ワイとディック・ウェイのバトル。うれしいはずの組み合わせなのに、全く盛り上がらず(汗)・・・なんだろね、出演してくれただけでありがたいと思って観ろってことなのかしらね?

そもそも、これだけクンフーアクションができる人たちが出演してるのに、ソードアクションがメインなのが、残念すぎるのよ。これを言っちゃうと、何から何まで変えなくちゃいけなくなるわけだけど(汗)

ワンチャイシリーズで鬼脚七役の”くまきん”が監督と武術指導を担当。本作が監督2作目なんだけど、この仕上がりだと武術指導のみのほうがよかった気がする(爆)

勝手な妄想だけど、もしかして、くまきんにとっては大先輩な人たちばかりで、監督経験のある人もいるから、「あー、しんど。こんなもん、腰いわしたらどないすんねん。くまきん、もう、ええやろ。編集でどうにかせえ。」とか言われちゃって、直立不動で「はい!わかりました!ありがとうございます!!」状態だったりして!?(笑)

これは、ティ・ロン、カンタイ、カーヤンらの元気な姿を見れるだけで嬉しい!って人向けだなぁ。あと10年早く製作されてて、サモ・ハンあたりが監督してたら、もっと動ける人もいて、ワクワクさせてくれたんだろうなと思うと、いろいろと残念で仕方ない。