ドランクマスター 酒仙拳

おすすめランク D 
原題:酒仙十八跌
出演:
ジャック・ロン(龍世家)
サイモン・リー(李藝民)
チャン・ユンユン(張詠詠)
ユエン・シャオティエン(袁小田)
チェン・ウェイロー(陳慧樓)
ロン・フェイ(龍飛)
監督:ジョセフ・クオ(郭南宏)
1979年度作品

この作品がレンタル発売された時、レンタル店でボクの目に飛び込んできたビデオパッケージの人物にひさびさに目を輝かせ、 鳥肌が立ってしまった。 その人物とは、ユエン・ウーピンの父親で、「酔拳」「蛇拳」でジャッキーの師匠役、蘇化子を演じたユエン・シャオティエンである!!新作としてシャオティエンがでっかくパッケージに写ったビデオが発売されるとは!!はっきりいってビデオを借りる時は感激してしまった!

オープニング。いきなりユエン・シャオティエンの登場。「酔拳」の時と同じ蘇化子の格好をして、海岸で酒を飲みながら酔拳をカメラ目線で披露。そこに酔拳の発祥やら、創始者の話、この作品の主人公である酔拳二大門下の蘇化子と范大杯が仲がよかったなどの解説が入る。

この時点でもうボクはシャオティエン大活躍の作品にちがいないと決め付け、まだかまだかと待ちつづけると、シャオティエンとおんなじ格好をした男が登場して、しばらくしてそいつが蘇化子を演じていることを知り、「おかしいなあ・・・」と思っていたら、 90分後に劇終。・・・ただの特別出演やないかい!!!(激怒!!)

そりゃね、ボクもたくさん映画を観てるから、よくあることだとは承知。でもこの作品自体の主演の枠に、シャオティエンの名前もちゃんとあって、けっして特別出演だなんて書いとらんのよ。どういうことやねん!!(さらに激怒!!)
武術指導がシャオティエンの息子で「チャーリーズ・エンジェル」でアクション監督をしたユエン・チョンヤンだったから、 「パパ、出てよー。」「しゃーないな。高いで。」ってな感じで1分だけ出てやった感じ。騙すにも程があるわ、まったく。

まあ、シャオティエンへの怒りはここまでにして、ストーリーを少し・・・。

酔拳二大門下の一人、范大杯はたびたび自分勝手な武術の達人の「どっちが強いかどうしても知りたい!」という挑発にのらされ、 相手にされていた。ある日、不審な手紙が届き、指示する場所に向かった。するとそこにも一人の老人がいて、いきなり闘う。 しばらくしてお互いが共に酒仙十八跌を修行した范大杯と蘇化子と知り、2人は30年ぶりに銘酒「夜香一品仙」を飲みながら、 30年前を回想するのだった・・・。

ストーリーの流れとしては范大杯と蘇化子の青春時代の恋、修行の日々、師匠の死、復讐というクンフー映画のお決まりパターン。

この頃の効果音がひさしぶりに聞くとちょっと新鮮。格闘シーンで腕を振っただけで「ブワッ!ブワッ!」と音が鳴るし、蛇拳使ってる人の時は「シェー!シェー!(「おそ松くん」のイヤミではない(笑)。)」と蛇の声がしてる。

アクションは長年、クンフー映画を見つづけてきた者にとっては見せ場というものもなく、ありきたり。っていうか、 「よくこの作品をこの時期に日本で発売したなあ!」とある意味感心。幻の傑作やら名作とは到底言えない作品だったな。