ゴッド・ギャンブラー完結編

おすすめランク 
原題:賭神2
出演:
チョウ・ユンファ(周潤發)
レオン・カーフェイ(梁家輝)
ン・シンリン(吳倩蓮)
チンミー・ヤウ(邱淑貞)
ツイ・カムコン(徐錦江)
ウー・シングオ(吳興國)
ヒョン・ワーキョン(向華強)
シェー・ミャオ(謝苗)
ロー・カーイン(羅家英)
チョン・マン(張敏)
ブラッキー・コー(柯受良)
ロー・ワイコン(盧惠光)
バウ・ホンラム(鮑漢琳)
ウォン・カムコン(黃錦江)
チャン・チーファイ(陳志輝)
リー・シウケイ(李兆基)
ティン・カイマン(田啟文)
監督:ウォン・ジン//バリー・ウォン王晶
1994年度作品

『賭神と呼ばれる、天才ギャンブラーのコウ・ジョンは引退してパリで暮らしていた。コウが留守のある日、妊娠中の妻ヤウが台湾の組織幹部サウ・シウチーに襲われ、お腹の子と共に殺されてしまう。復讐に燃えるコウの身を案じたヤウは死に際に、これから1年間はギャンブルをせず賭神とも名乗らない事を約束させ、息絶える。

傷心のコウは中国大陸への旅に出て台湾の組織のボスであるホイ・ゴンと出会う。そしてサウ・シウチーはホイ・ゴンの配下だったが組織を乗っ取ろうとしており、今は対立している事を知る。ホイ・ゴンとコウが遊覧船に乗るとサウ・シウチーの手下の襲撃を受け爆破されてしまう。間一髪生き延びたコウはホイ・ゴンの忘れ形見ユンを台南の家に送り届けようとするが、遊覧船爆破の容疑をかけられ公安局に追われる身となる。

コウとユンは宿屋を営む兄妹シウラッパとシウギターの助けで台南に辿りつく。ユンは姉のトンに救いを求めるが、サウ・シウチーの陰謀で誘拐されてしまう。 ユンを取り戻す為サウ・シウチーの挑戦を受けたコウは亡き妻との約束を果たす為、とっさに自分は賭神の弟子マイケルだと嘘をつき妻の死からちょうど1年後を決戦の日と決めるのだった。

しかしサウ・シウチーは、本物の賭神を探るべく永年の宿敵チョン・カムシンを利用して襲撃をかけてきた。銃撃戦となって仲間のシウラッパが殺されてしまい、ますます怒りに燃えるコウは約束の日を待ってサウ・シウチーとの勝負にすべてを懸けるのだった。(DVDジャケットより引用)』

1994年の興行収入5000万香港ドル超えのダントツ1位を獲得した大ヒット作。ちなみに2位はジャッキーの「酔拳2」。この興行成績は、久しぶりに”賭神”を拝みたいっていう香港の人たちの気持ちがモロに現れた結果だよなあ!

・・・大ヒットしたとはいいつつも、前作と比べると期待したほど面白くなかったのが正直なところ。しょっぱなで「1年間、”賭神”を名乗らず、ギャンブルもしないで。」って言う約束をユンファに守らせた時は「いらんこと、約束させたなぁ!」って思ったよな(汗)。こんなの、ブルース・リーが「ドラゴン危機一発」でママの言いつけを守ってたのと変わらんじゃないか!(笑)

で、場面変わって、その1年まであと15日ってなったので、「”ギャンブルできない縛り”の尺は短いんだ。」とホッとしたのも束の間、結局、終盤までユンファがギャンブルすることはなく、誰かがギャンブルするのを手助けするとか、誰かに”賭神”を名のらすとか、容易に想像できる展開になってしまったのが残念。前作は記憶喪失になってもギャンブルの能力だけは喪失してなかったってのが、面白かった要素の1つだったのに。

序盤の残虐シーン。当時、香港でブームだった”奇案片”を取り入れたわけだけど、前作のような作品を期待して、ワクワクしてる段階でのあのシーンはテンション下がったな。だいぶ、余計なシーンだぞ!? 

ユンファが”千賭湖”で、ブラッキー・コー(柯受良)演じる台湾黒社会のボスと出会い、遊覧船が襲撃されるくだりは、実際に1994年3月に浙江省で発生し、32人が亡くなった千島湖事件を元にしている。

ユンファたちを公安が追跡するシーン。公安役のツイ・カムコン(徐錦江)がやりだした布の攻撃は、「ワンチャイ天地大乱」のパロディ。ユンファのあの反撃はズルい(笑)

ユンファたちが台南の港に着いたシーン。シェー・ミャオ(謝苗)が顔出ししてるシーンは空模様が違ってて別撮りバレバレ(笑)。屋台でティン・カイマン(田啟文)が売ってたのは、”香腸”っていう台湾ソーセージ。

映画館の看板、いずれも94年作のレスリー主演「金枝玉葉」、アンディ主演「天與地」、レオン・カーフェイ主演「姊妹情深」、ジャッキー・チュン主演「新邊緣人」というラインナップ。なんか、この外観、ワクワクするなぁ!(笑)。・・・ちなみにこの映画館は台南にあった南都戯院で、2003年に閉館してしまったそう。

悪役のサウ・シンチーが生理的に無理だったんだよね。なんか、職場にいたら、”心がざわざわする系”というか。従わないと何をされるかわからん感じ(笑)。こういうのを感じるってのも演じたウー・シングオ(吳興國)のうまさなんだろうな。 

ユンファに「賭神!」って紹介されたカーフェイの仕草に爆笑!

メリハリをつけてほしかったのが、銃撃シーン。久しぶりのユンファのかっこいいアクションを見続けたいのに、カムコンとカーフェイのコメディパートが邪魔だったな。ロー・ワイコンとシェー・ミャオのバトルも期待したのに、すぐにシンリンを人質にとってしまう展開も納得いかない。結局、シェー・ミャオが活躍する場もなく、この後、全く登場しなくなったのも残念。あと、シンリンをああしてしまうのも疑問だったな。なんか雑な扱い。

中盤をのんびりやってたせいで、終盤は展開を急いだ感じ。たいして面白くもなかった公安ネタ、大陸と台湾の対立ネタはいらんかったな。ツイ・カムコンも、台湾に着いてからは、公安じゃなくてもいい役柄になってたし。返還前だったから、公安イジリをしたかったんだろうけど(爆)。

あのテーマソングとともに”賭神”が車から降りてくるシーンは背筋ゾクゾクしたな。久しぶりの”賭神”、やっぱりかっこいい!!

終盤のギャンブルバトル。あのじらしがうまいよな~(笑)。”賭神”が勝つのはわかってるけど、なかなかそうならず、ついに「キターーーーーー!」ってのを味わいたいのよね。あの、ギャンブルする人が経験する”脳汁”が出る感じ(笑)

「ゴッド・ギャンブラー」と邦題がついた作品が、いろいろリリースされたけど、第1作目の正統な続編とされるのが本作。ちなみに正統な3作目はレオン・ライ主演の「賭神3之少年賭神(邦題:ゴッド・ギャンブラー賭神伝説)」。アンディとチャウ・シンチーが主演した邦題「ゴッド・ギャンブラーⅡ」の位置づけは・・・ややこしいので(笑)、「ゴッド・ギャンブラーⅡ」をレビューする際に説明するつもり。 

↓「ゴッド・ギャンブラー」のテーマソングの1時間ループだって(笑)。しばらく、脳内ヘビーローテーション間違いなしだな(笑)