新・少林寺伝説


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原題:洪熙官/新少林五祖
出演:
ジェット・リー//リー・リンチェイ李連杰
シェー・ミャオ(謝苗)
チンミー・ヤウ(邱淑貞)
ディニー・イップ(葉德嫻)  他
監督:バリー・ウォン//ウォン・ジン(王晶
1994年度作品

清朝の時代。少林寺一派と天地会は、打倒清朝を目指し各地に秘密結社を組織していた。恐れをなした朝廷は、組織の一員である洪熙官の一族を惨殺。 洪は一人難を逃れた幼い息子を連れ、いつしか敵討ちをするべく身を隠す。7年後、各地を転々としてた彼らは、用心棒としてある家に身を寄せる。その頃、朝廷は明朝の財宝を奪おうと、在り処が記された地図を狙い少林寺に忍び寄っていた。そのことを知った洪はたった一人で強大な敵に生死を賭けた戦いを挑んでいく・・・。(DVDジャケットより引用)』  

Amazonプライムで配信されていたので、久しぶりに鑑賞。鑑賞後、所有しているソニー・ピクチャーズのDVDとも見比べてみた。両方とも、タイトルが「新少林五祖」バージョン。ビデオで観たバージョンは、たしか「洪熙官」だったはず。青いイメージのあるジャケットのDVDは、ソニー版が出たので入れ替えちゃったな(汗)

序盤のリンチェイ演じるハン・カーロとチー・チェンホア(計春華)演じるマー・リンイーとのバトル。燃え盛る杭に刺した槍がいきなり高速回転した時は、もっと荒唐無稽なものが、これから登場するんじゃないかとワクワクしたよな。

シェー・ミャオ演じるマンティンの登場シーン。リンチェイの肩に片脚立ちって・・・えらい印象に残る登場の仕方!(笑)

マンティンがハン・カーロから「動くな。」と言われて待つシーン。静止したマンティンに街のガキたちが、「うごかない。石をぶつけろ。」って、どんな思考回路してるんだよ!?(笑)

死んだふりしてるディニー・イップと少林小僧たちのやりとりはドリフのコントみたいだったな。「お化けなんていない。やっちまえ。」って、ディニーを壁に投げるわ、エビぞりさせるわ、本作に出てくるガキたちは手加減知らず(笑)

マンティンが2本指で体を支え、逆立ち状態で470回以上も跳ねてるシーンは、初めて見た時、ほんとにびっくりした。途中で失敗して、「また、やり直しだ。」って言ってるし(笑)。ビデオでしか観れなかった頃は、画質が悪かったので、1本指かと長年、勘違いしてたな(汗)

紅花亭で、弟子たちが剣を真上に投げると空中で剣が一直線に並んで停止し、その上を、踏み台がわりにして、ダミアン・ラウ(劉松仁)演じるチェン総長が駆け抜けて登場するシーンは、よくこういう演出を思いつくもんだと感心しちゃったよな。

マー・リンイーがメタリックなマシンに乗って登場した時は、荒唐無稽MAXって感じで、「スゲーのキタァ!!」だった(笑)。90年代の古装片ブームの数年間、ワイヤーで飛びまくる作品を観まくって、幾分、食傷気味だった頃に、刺激をくれた感じ。・・・本作に関しては時代考証なんて考えずに楽しむしかない!(笑)

ディニー・イップが「千手観音に変身!」と叫んで、乱れ撃ちするシーンは、くるくる回転から決めポーズまでスピーディーにうまく編集されてて、かっこよかったなぁ。こんな技ができるなら、詐欺師に収まらず、盗賊団作れたかも(笑)

槍が柱に刺さって鉄棒状態になって、それを利用してのアクションとか、こういう展開、好きなんだよな~(笑)そこからのリンチェイとシェー・ミャオの共闘の流れもテンションあがった。

いいとこどりみたいに登場したジカイ大師。「ここは任せろ。」って言って、犬拳法を使って、マー・リンイーに攻撃しはじめた途端、すぐに次のシーンに変わって、マー・リンイーがハン・カーロたちに襲いかかってたのは、なんかちぐはぐしてたな。もっとそれまでのバトルを継続して観たかったから、「邪魔なんだよ、このおっさん。」って思ってしまった(汗)

最後の最後、方世玉役で登場した人。この人はあまりでしゃばらず、この程度の出演でよろしいかと(笑)

洪熙官を長年、”ハン・カーロ”って読み方で日本では刷り込みされてたから、字幕の”ホン・ヘイグン”には違和感あったな。そもそも、”ハン・カーロ”ってどこが言い出したんだろ?北京語読みでも”Hong Xi Guan”であって、”ハン・カーロ”とは読めないわけでね。日本でだけ、ウォン・ジン(王晶)をバリー・ウォンと言ってるようなもんか(笑)

ジカイ大師役のチュー・コーリァン(豬哥亮)は台湾で司会者として人気だったそう。犬拳法したシーンは、台湾の観客には大ウケだったのかも。

不可解だったのは、「新少林五祖」のタイトルになっているバージョンのオープニングクレジット。領銜主演として、リンチェイと同列でチュー・コーリァン(豬哥亮)が表記されて、シェー・ミャオの名前が消されてるんだよね。エンドクレジットにもないのよ。チュー・コーリァン(豬哥亮)なんて、ゲストレベルであって、リンチェイと同列なんてありえんわけで。台湾向け仕様なんだろうな。

製作総指揮の楊登魁。調べたら、若い頃、”黒社会人”で、台湾黒社会で角頭と呼ばれる親分を殺害して服役って書いてるし(汗)。ブリジット・リンが黒社会に脅迫されて出演した「ピンクフォース」「アマゾネスコマンドー」の製作総指揮でもあったから、足を洗ったとはいえ、長年、黒社会とのつながりをうまく利用して、台湾芸能界の大物として君臨してきたんだろうな。そんな裏の顔を持つ大物から出演依頼なんて来たら、断りたくても断れんよな(汗)。2012年に亡くなった際、せいせいした芸能関係者も多かったんじゃない?(爆)

ソニー・ピクチャーズから発売されたDVDのジャケットは残念だった。あの、英題が書かれた既製品に邦題つけただけって感じのジャケット。他メーカーも他作品で同様のことしてたけど、なんか、手抜き感がしてがっかりしたんだよなぁ。2021年に発売されたHDリマスター版のジャケットは別作品かと思えるくらい、かっこよかったな。・・・Amazonでデザインを見ただけだけど(汗)。もうね、すでに所有してる作品に関しては、よほどハイスペックな仕様じゃないと手がでないな。大人になったシェー・ミャオのロングインタビューとか、オーディオコメンタリーが収録されてたら即買いだったかも!?(笑)