電光!飛竜拳

おすすめランク    

原題:七省拳王

出演:

トニー・リュウ (劉永)

タオ・ミンミン(陶敏明)

サモ・ハン・キンポー(洪金寶)  他

監督:ウー・マ (午馬)  

1973年度作品

スタープラスで放送された英語吹きかえ版で鑑賞。放送時、英題の下に「炎の満州拳」という、別タイトルが字幕で表示された。 

クー(トニー・リュウ)のトレーニングシーン後、いきなりマー(ウー・マ) との決闘シーンが始まる。マーを殺してしまったクーは、親から勘当され、あてもなく旅をすることになる。そして、2度と拳法を使わないことを自らに誓うのであった。 旅の途中、後ろから男が後をつけ、格闘になるかと思いきや、その男は病弱で急に苦しみだし、クーは親切にもほどがあるだろうと思ってしまうが、 看病する。

シェンと名乗るその男は、借金をある者からしているようだったが、クーの看病のかいもなく死んでしまう。死の直前、 自分の妻と子供に会いに行ってほしいと頼むのだった。

クーがシェンの家族の元を訪れると、クーは、ほんとにやさしすぎるのだが、 自分がシェンから借金していると嘘をつき、一生懸命働いて金を返すと告げるのだった。

シェンの家族の住む町で、武術大会が開催されることになる。その町の大物、 チン(ガム・ケイチュー)は、その大会で何としても優勝しようと企んでいた。チンは、 部下のコン・チャン(サモ・ハン・キンポー)と殺し屋コウ・ハン(トン・ワイシン)に、 大会出場者を出場前に暗殺し、招待状をパクって別の弱い者に出場させてしまうという恐ろしく自分勝手な陰謀を実行するのだった。また、大会関係者に賄賂を渡そうとするがそれを断られると、殺害。

チンの妹も兄と同じく、自分の思い通りにならないと気が済まないタイプのようで、クーと道で遭遇した際に勝手に「いい男!」と思ったらしく、クーに心を寄せる別の女の子がクーにお弁当を持ってきたのを見た時点で、ブチ切れ!兄さんに「私に恥をかかせたわ。許せない! 仕返しして!あいつを殺して!!」と頼むのだった(←重度の自己愛性パーソナリティ障害(爆))。

このチン兄妹の身勝手すぎる行動により、クーが世話になった人々が殺害、レイプされ自殺という事態になり、怒り爆発!クーは自ら封印していた拳法を解き放し、復讐の為、 立ち上がるのであった・・・!!

もう、ストーリーがひねりもなにもない、いつものあれ(笑)。2度と拳を使わないって誓ったまま、主人公が殺されちゃう作品を逆に観てみたいもんだわ(笑)

ラストのバトル観ていて思ったけど、チンってけっこう強いから、陰謀なんかしなくても大会で普通に優勝していたのでは?(笑)

本作はゴールデン・ハーベスト社製作で、日本でも劇場公開された作品。 ブルース・リーの「ドラゴン危機一発」「ドラゴン怒りの鉄拳」などに出演したトニー・リュウの初主演作品。韓国でオールロケをしている。

トニー・リュウ演じるクーは、実在した武術家で、フルネームは顧汝章。少林拳と鉄砂掌の達人だった。

ヒロイン役のタオ・ミンミンは、ティ・ロン(狄龍)と1975年に結婚している。

ウー・マが悪役でカンフーしている作品って珍しいので、それはボク的に見どころだった(笑)