月夜の願い

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原題:新難兄難弟
出演:
レオン・カーフェイ (梁家輝)
トニー・レオン (梁朝偉)
カリーナ・ラウ (劉嘉玲)
アニタ・ユン (袁詠儀)
ローレンス・チェン (鄭丹瑞)
チュウ・ヤン (楚原)
レイ・チーホン/ウェイス・リー (李子雄)

監督:ピーター・チャン/リー・チーガイ

1993年度作品

現実主義者のユン(トニー・レオン)は、お人好しの父親・ファン(レオン・カーフェイ)の慈善家ぶりにイライラする毎日。2人の仲を心配し、 母親ローラ(カリーナ・ラウ)の気苦労も絶えない。そんなある日、ファンが強盗に襲われ、重傷で入院してしまう。それを機に、父の過去 を知りたくなったユンは、中秋節の夜、願いが叶うと言われる穴に飛び込んだ。そこはなんと40年前の世界。ユンは若き日の父が暮らす春風街 にタイムスリップしていたのだ。

春風街はファンを中心に人々の人情に溢れた町で、ユンはボルネオから来たファンの遠い親戚として受け入れられた。 ある日、ユンはファンの恋人という女性ローラ(ユンにとっては40年前の母)に出会う。ファンとローラは愛し合っていたが、 貧乏な青年と金持ちのお嬢様では身分の違いがあると、ローラの父ワトソン(チュウ・ヤン)は大反対。とうとう親の反対を押し切り、 彼女はこの春風街にやってきたのだ。

一方、ユンはリン(アニタ・ユン)のことが好きになり、義父の借金に苦しむ彼女のため、得意の不動産の知識を生かしてワトソンにうまい投資の 話を持ちかけるが、逆にワトソンにしてやられ、春風街の全員がアパートを追い出される羽目に。さらにファンが住人たちから裏切り者と誤解され、 締め出されてしまう。ユンの罪を被ったため大雨の中、一人外で夜を過ごすファンに傘と毛布を届けたユンは初めて、父への愛情を感じるのだった・・・。

過去にタイムスリップして若き日の父親と出会った青年の姿を通して、友情・人情・愛情の大切さをノスタルジックに描いたファンタジー

しょっぱなのレオン・カーフェイとカリーナ・ラウのじいさんばあさんメイクにはビックリした。特にカリーナ・ラウはデブにもなってたから、 誰かわからんかった。

ユンが父親が入院してるところで「不謹慎なことをしてしまった。」と女医とヤッちゃうシーン。“小児科”っていうのがウケた(笑)。

子供が提灯持って「火つけてー。」ってユンに言って来たら提灯丸ごと燃やしちゃってる(笑)。なんかやることおもろいな(笑)

ローラの父ワトソンとユンのトークシーン。ユンのフルネームが“楚原”で、ワトソン役の俳優の名が“楚原”なんで、それにまつわる ネタは個人的にウケた(笑)。

ダンスシーン。レオン・カーフェイがカリーナ・ラウをありえんほどクルクル回しすぎ!!(笑)なんだこれ!(笑)

ユンがファンに「ローラのどこに惚れた?」と聞くシーン。「胸がデカいとこ」とこたえた後の二人のイヤらしい笑い!!どうしようもねえ!(笑)

監督によると「香港をよく知っている人はすごく楽しめる作品」だそうだ。というのも40年前の舞台となる春風街には今の香港で 活躍している実在の人物が若き姿で登場しているから。しまった・・・。映画は見てても香港の現在の情勢は勉強してなかった。 こういうところってボクら外国人はわからなくてつまんないところだよな。

春風街のようなみんな近所で助け合ってっていうのって都会に住んでるボクの近辺ではなくなったな。隣の人がどんな人かもわからんし。 今でも田舎にいけばそういう助け合いっていうのもまだあるんだろうな。まあ、仲間意識が強すぎちゃってるのも嫌だけど。

これを見ると親も自分が生まれる前からたくさん苦労や経験をしてきて今に至っているんだから、多少の衝突があっても、 やっぱり尊敬もしないといかんし、大事にしないといけないって思うよな。

ビデオのパッケージに“香港映画を超えた映画!”とか“笑って泣けてあなたの香港映画のイメージが変わる!”なんて書いてあったけど、 そんなアピールの仕方はないだろー。なんか、今までの香港映画のイメージが悪いみたいになっちゃうし。(←ちょっと被害妄想入りました(笑))

ひさびさにほのぼのとしてクスクス笑える作品を見た。おススメです。