龍の忍者

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原題:龍之忍者
出演:
真田広之
コナン・リー (李元覇)
田中浩
津島要  他
監督:ユン・ケイ (元奎) 

1982年度作品

『天涯孤独の身でありながら、あらゆる忍法と武術を修得した玄武(真田広之)は、父・玄六の仇、福佐(田中浩)が秘かに中国に渡ったという 噂を耳にし、幼馴染みの茜(津島要)を伴い、中国へ渡った。福佐は中国の古都・咸陽に逃れ、銅鏡磨きの福爺として身を隠していた。 この福佐のもとに、孫靖(コナン・リー)という若者がいた。

そんなある日、福佐が一日の仕事を終え、自分の小屋で休んでいると、突然、床下から玄武が現れ、福佐に斬りかかり、二人は小屋から原野へ、 原野から山へと死闘を繰り広げた。あと一歩で福佐の息の根を止められるという時、玄武の前に孫靖が現れ、福佐は一命をとりとめた。 以来、玄武と福佐を守る孫靖の闘いは何度も行われたが、なかなか決着がつかず、やがて、互いの力を認め合うことになった二人の心に、 ある友情に似た感情が芽ばえていった。

・・・そして数ヵ月。父の死の原因が福佐や仲間の裏切りではなかったことを知らされた玄武は、孫靖と新たな敵・神打王に真っ向うから挑むのだった・・・。』

前半部分の忍者姿した真田さんのシーンはほとんどスタントマンだろうな。顔がうつらんし、暗いし。もし真田さんがやってたらこんなもったいないことしないはず。その真田さん役の忍者(笑)が体に火をつけて池に飛び込んだら池に油を入れてて一瞬にして炎に包まれるシーンはかなり危険なスタントだと思った。

後半の忍者姿してない真田さんのアクションシーンはかーなり見応えあり。

真田さんとコナン・リーのバトルシーン。さんざん闘った後に真田さんが中国語が話せることがわかって闘うハメになった誤解を説明するんだけど、 話せるんだったら、闘う前に話しなさいよ。互いに意思疎通できなかったから誤解を生んだわけだし。まあ、話しちゃったら二人でバトルする理由がなくなっちゃうけど(笑)

この作品、心底悪い敵っていうのが存在してないのが問題。ラストのウォン・チェンリーら演じる神打の連中もコナン・リーがちょっかいだしてなければ 「神打の霊を侮辱した!」ってあんなに怒ってこなかったわけだし。ってかストーリーに関与してない神打のネタをラストのバトルに関連づけるなよ。神打のシーンなんてただの時間稼ぎネタだと思って注意して見てなかったから、ラストにいきなり集団で現れたときは何事が起きたかと 思ったわ。

「なめんなよ。」っていうセリフを言った後になめ猫がでてきたり、真田さんに「バイチャ」って言わせたり、その当時日本で流行ったものをネタにしてるんだけど、劇中でいきなりこういうことされるとなんか冷めるんだよな。

この当時の字幕があいかわらずよくわからん。絶対そんなこと言ってないセリフに勝手にしちゃってる。「うまいお茶。山本山だね。」とか 「ハットリくんが人気だからマネしたんです。」とか、「何をやるつもりかな、ひょうきん族かな。」「きっとタケチャンマンを呼んでるんだろう。」とか。

第2のジャッキー・チェンなんてふれこみだったコナン・リー。残念ながらジャッキーほどにはなれなかったね(爆)

パンフレット読んでみたら、“真田広之くん”って書いてる(笑)。“くん”付けはなんだか気持ち悪い(笑)