おすすめランク A
原題:金枝玉葉
出演:
レスリー・チャン (張國榮)
アニタ・ユン (袁詠儀)
カリーナ・ラウ (劉嘉玲)
エリック・ツァン (曾志偉)
チャン・シウチョン(陳小春)
ローレンス・チェン(鄭丹瑞)
ロー・カーイン (羅家英)
監督:ピーター・チャン(陳可辛)
1994年度作品
この作品は今まで何回も見たけど、ほんと素晴らしい作品。ピーター・チャン監督は「ラブソング」といい「月夜の願い」といい、 いい作品を作るなぁ。
憧れの大歌手ローズ(カリーナ・ラウ)の3度目の歌謡グランプリ受賞を大喜びする少女ウィン(アニタ・ユン)。ローズと彼女の恋人サム (レスリー・チャン)の幸せを願うウィンの夢は一度でいいから間近でローズに会うことだった。
ローズと音楽プロデューサーのサムは、同じマンションの上と下の階で半同棲生活を送っていて誰の目にも理想のカップル。だが、実際は2人の心はすれ違いの連続だった。そんな折り、自らの音楽性に行き詰まりを感じたサムは、“普通の男の子”というコンセプトでオーディションを 開催する。ウィンは、ローズたちに近づきたい一心で、そのオーディションに男装してもぐり込む。オーディションは難航し、サムはしまいには やけくそで最後の応募者ウィンを合格にしてしまう。
ウィンはサムのマンションに住むことになる。ローズはウィンを弟のように可愛がり、サムはウィンの不思議な魅力に次第に引かれ自分はゲイなのかと 悩んでしまう。ウィンもサムに恋心を抱くようになるが、自分が女であるとは言えなかった。サムとの関係に思い悩むウィンはある日、ローズに思い切って全てを告白する。「彼なしでは生きていけないの」と言うローズの心の叫びを聞いて、ウィンは彼らの前から去った。だが、互いの心が離れていることを知ったサムとローズは、結局別れることに。自分のために2人が別れたことを知って大泣きするウィンは、同居人のユーロウ (チャン・シウチョン)に後押しされ、ドレスを着てサムの元に走るのだった・・・。
原題の「金枝玉葉」とは「極上の・・・」という意味を示し、あの「ローマの休日」の香港上映時のタイトルにも使われた。 当時、歌手を引退していたレスリーの歌が聴けることでも話題になった作品。
アニタ・ユンの演技に拍手!かわいいキュートな男の子って感じ。中性的でピュアな魅力のあるアニタ・ユンじゃなければ、 このキャラをここまで表現できなかっただろう。ああいう健気な子だったら性別関係なくレスリーみたいに好きになっちゃうだろうな。 そのへんを監督はうまく演出してると思う。
エレベーターが故障して真っ暗になっちゃってレスリーが慌てふためくシーンは笑った(笑)。それで、アニタ・ユンが ペンライトつけて早口言葉教えてなだめたり、なんか心がなごむし、いいシーン。
エリック・ツァンのゲイぶりにはウケた。あんな感じの日焼けしてチャラチャラしたゲイって絶対、いる(笑)。
アニタ・ユンが4年間トイレで考えてた曲をレスリーが即興で歌を作るシーン。レスリー、めっちゃかっこいい!!きっと劇場で見てたレスリーファンから「キャー!」って声があがったはず(笑)。
ベッドの上で横になって左右にバタッバタッバタッてやってるアニタ・ユンがなんかかわいい(笑)。
レスリーとアニタ・ユンがセサミストリートのパペット人形使って話すシーンは名シーンだと思った。
この作品ではウィンの同居人のユーロウがポイントだな。あいつ、すげー、いい奴!(笑)。幼なじみってことでウィンにアドバイスしたり、 やさしくしたり。それがほんとはウィンのことが好きだからなのに、ずーっと一緒にいたから、その気持ちが伝わらない。・・・うわあ、わかるわ、 この気持ち!!(笑)。最後、ユーロウがいなかったら、ウィンはサムの元に走り出すことはなかっただろう。
クライマックスに流れるレスリーが歌い、ディック・リー作曲の主題歌「追」は95年香港電影金像奨最優秀主題歌賞を受賞した名曲。 アニタ・ユンが走り続けるシーンとかぶさって、ほんと印象的。いいシーンだ・・・。
ラストの「男でも、女でも・・僕は君を愛している。」ってセリフ、レスリー決まったね!
長年、DVDは廃盤で激レアになってるし、ブルーレイも発売されないし、どうなってるんだろう。これはマジで再発売してほしい!!
本作の予告編動画がいくら探しても見つからなかったため、動画は主題歌「追」のMVにさせてもらいました。レスリーの歌声をご堪能くださいませ。