おすすめランク C
原題:大冒險家
出演:
アンディ・ラウ(劉德華)
ロザムンド・クァン(關之琳)
ン・シンリン(呉倩蓮) 他
監督:リンゴ・ラム(林嶺東)
1995年度作品
『1975年。内戦下のカンボジア。両親をレイ(チョン・プイ)に殺されたヤン(アンディ・ラウ)は、20年後、タイの空軍パイロットになっていた。ある日、香港において武器の密輸で億万長者になっていたレイが、投資目的でタイを訪れることを新聞で知る。ヤンは復讐のため、暗殺を試みるが失敗してしまう。そんなヤンを助けたのはレイの情婦モナ(ロザムンド・クァン)だった。ヤンの身を案じた叔父のサン(デビッド・チャン)はアメリカに渡り、CIAに保護を求めるよう助言する。サンとヤンの父親、レイの3人はかつて、カンボジアでCIAの工作員をしていたのだった。アメリカに渡ったヤンは、CIAに協力し、マンディと名乗って在米中国マフィアのボスとなる。やがて、レイの娘、クリスタル(ン・シンリン)と恋仲になるが、全てはレイの懐に飛び込み、復讐を果たすためだった・・・。』
リンゴ・ラム監督作なので期待したけど、 「なんで?」ってつぶやきが連発だったな(汗)。アンディ演じるヤンの行動に一貫性がないし、思考、判断が不可解なんだよね。
ヤンがレイを暗殺しようとするシーン。20年も待ち続けたにもかかわらず、無計画すぎ。億万長者で有名人になったレイには護衛もいるし、メディアなど大勢の人がいる会場なのに、いきなり銃をぶっぱなしてる。で、軍人なら想定できるはずなのに、防弾チョッキ着てる箇所を撃ってる。おまけに助っ人にきた友人まで殺されちゃってる。
モナがヤンの逃亡を手助けするのだが、恋愛心理学の吊り橋効果なのか、隠れたボイラー室で、イヤラシ行為を始めるお二人(汗)。この状況でよくムラムラできるな(笑)
叔父のサン(デビッド・チャン)の助言により、ヤンはアメリカでCIAの指示に従い、レイの娘、クリスタルに近づくわけだが、はじめの暗殺未遂はめっちゃ無計画だったのに今度は念には念を入れすぎ。まあ、実際やってることは念には念が入ってなかったけど(笑)
で、ヤンはマンディと偽名を使い、クリスタルを人質にして、レイに身代金を要求するのだが、次第に恋仲になり、結婚、妊娠まで至ってしまうのだ。・・・あなたの目的はレイを殺すことでしょ?。両親を殺した男の娘と結婚したい、子どもが欲しいってなんで思えるのよ。
ヤンとクリスタルが病院に来たシーン。ここからのヤンの行動もよくわからん。モナから電話があり、クリスタルに用事があると告げてホテルへ。ホテルの一室でモナの相談に乗ってたら、体に乗っちゃった状況で(←また、ヤリたがる!(笑))、フロントからクリスタルが来てると電話。部屋のドアまでクリスタルが来ていて、モナがドアを開け、ヤンは隠れるのだが、すぐに見つかるところに隠れてる。・・・あのさぁ、ホテルの部屋で男女二人になってしまうのは何かと疑われるわけだから、ロビーで会うのが普通じゃない?
で、モナとクリスタルがもめてたら、クリスタルがガラステーブルに突っ込んで、頭から大量出血。・・・いやいや、この展開もどうなっちゃってるのよ。おまけにピクピクしちゃってヤバいレベルの出血だったのに後遺症もなく、回復しちゃってる。
本作の見どころは、爆破シーンだけ。この作品でそんなにしなくてもって思った(笑)
モナがヤンに執着したのって、じじいの性奴隷から解放されたいと思っていて、たまたまイヤラシ行為をしたら、忘れられないムスコになってしまっただけじゃないかよ(笑)
ヤンの子ども時代に両親が殺された際、いっしょにいた妹が、実は死んでなく、モナとクリスタルのどちらかだと予想したけど、完全にはずれた(笑)
昔っから思ってたけど、邦題をつけるのにもってこいなのか、プレリュードだの、ノクターンだの、ブルースだの、音楽がらみの言葉をつけたタイトルって見かけるよな。ちなみにプレリュードとはフランス語で前奏曲という意味。
香港映画初心者向け豆知識。レイ役のチョン・プイとサン役のデビッド・チャンは実の兄弟。監督で有名なイー・トンシンは異父兄弟。
原題が「大冒險家」なのでインディ・ジョーンズみたいなのをイメージしてたら、全然、違ったな。 冒険の意味には、「危険な状態になることを承知の上で、あえて行うこと。成功するかどうか成否が確かでないことを、あえてやってみること。」とあるので、その解釈で名付けたんだろう。・・・作品の出来からすると、リンゴ・ラム監督が大冒険しちゃった気がする(笑)