プロジェクト・グーテンベルク 贋札王

おすすめランク A

原題:無雙

出演:

チョウ・ユンファ(周潤發)

アーロン・クォック (郭富城)

チャン・チンチュー (張静初)

リウ・カイチー (廖啓智)  他

監督:フェリックス・チョン(莊文強)

2018年度作品 

第31回東京国際映画祭で上映され、ようやく全国公開された。待ちに待った作品!

ユンファとアーロンがダブル主演を務め、第38回香港電影金像獎で作品賞、監督賞など最多7部門を受賞した。

いやあ、傑作だったわ。「インファナル・アフェア」シリーズを脚本したフェリックス・チョンが監督、脚本しただけあって、ストーリーが練りに練られてて、ほんとに、おもしろかった。・・・まあ、観終わった直後は、混乱して頭痛したけどね(笑)

当ブログではさんざんネタバレレビューしているが、本作だけはネタバレしたらアウトなので、ストーリーに関してのネタバレは一切しませんので、未見の方は、ご安心を(笑)

 『タイの刑務所から香港警察へと身柄を引き渡された男、レイ・マン(アーロン・クォック)。世界を震撼させた国際的偽札(贋札)製造集団のメンバーである彼は、仲間の殺人容疑など、数々の容疑で取り調べを受けることになるが、そこにレイの友人を名乗る国宝級の女性画家、ユン・マン(チャン・ジンチュー)が現れる。

レイの保釈を求める彼女に対し、ホー副署長(アレックス・フォン)は、今も行方不明となっているチームの首領・“画家”(チョウ・ユンファ)について話すことを要求。そして、 “画家”に最愛の人を殺害され、復讐を誓うホー警部補(キャサリン・チャウ)の前で、レイは自身の“過去”について語り始める。冷酷無比な“画家”の報復に怯えながら・・・。(公式サイトより引用)』

偽札が完成に至るまでの過程が、事細かに描かれていた。紙幣って偽札を防ぐためにすごい技術が凝縮されてるんだねぇ。原版製作や透かしの技術が大変なのは想像できたけど、紙質やインクなんてところまでは想像できなかった。原版技師役のリウ・カイチーが、いい味をだしててよかったな。

女性警部補のホーが、現在と過去で、まるで別人状態だったな。ものすごい哀しみ、苦しみがあったんだろうと想像できる。副署長でもあり、父親でもあるアレックス・フォンの「私の娘。」ってセリフがなかったら、かなり頭の中で混乱してたはず(汗)

カナダでの特殊インク強奪シーン。ユンファが覆面して、銃を持った時点で、期待度上昇(笑)。久しぶりにユンファの二丁拳銃見れたけど、部下がすぐに援護射撃しちゃったから、ちょっとがっかり。覆面なしで、もっとユンファのガンアクションを見たかったな。

ゴールデン・トライアングルでの銃撃戦はすごすぎ。一番、「うおー!」って興奮したのは、ユンファのジャンプしながらのショットガン炸裂シーン!!かっこえー!こういうユンファを見たかったんだあ!!!

ユンファがアーロンを殴り倒して、立ち去る姿のかっこいいこと!痺れたな。

 「男たちの挽歌」でユンファが偽札に火をつけてタバコを吸うシーンのオマージュシーンが、パンフレットにも載ってたし、予告編か何かで観たのに、カットされてたのはなんでだろ?見たかったのに。

公開している劇場が少ないのが、ほんと残念。たくさんの人に見てもらいたい作品。おすすめです!!