大丈夫日記

おすすめランク 
原題:大丈夫日記
出演:
チョウ・ユンファ(周潤發)
サリー・イップ(葉蒨文)
ジョイ・ウォン (王祖賢)  他
監督:チュウ・ヤン (楚原)
1988年度作品

何度観ても面白い、ボクが大好きな作品の1つ。

ストーリーは、ユンファが同時に2人の女性を愛してしまい、結婚してしまったので、2人をごまかしながら、生活していこうとするが、そんなに世の中うまくいくはずもなく、 嘘の上塗りのあげく、徐々にドツボにハマっていき、最後には2人からおそろしい報復を受けてしまうというドタバタコメディ!

ユンファは証券マンで、サリーは国際線客室乗務員、ジョイはブティックのオーナー。結婚当初、ユンファは数時間おきにアメリカ市場が大混乱だの嘘を言って、夜中にサリーとジョイの家を行ったり来たりするんだけど、こんな生活、長続きするわけないだろ(笑)。おまけにジョイに「いつも同じ時間ね。」って言われてる(笑)

病院のエレベーターでユンファとサリー、ジョイが乗り合わせてしまうシーン。ユンファがジョイに見つからないように、鉢植えで顔を隠すと、子供が葉っぱをむしりはじめ、 ユンファがすごい形相で「葉をムシるなー!」って言い、その鉢植えを床に落っことした途端、とっさにその子供を抱っこして「カワイイ坊やですねー、ホントにかわいい。殺したいくらい・・・。」って言うユンファの言い方に爆笑(笑)

どちらの家に帰るか曜日を決めてから、しばらくうまくいっていたのだが、サリーからいきなり地上勤務になるって聞かされた時の、絶望のユンファ(笑)

「うぇりー・ないす」なミュージカルシーン(笑)。サリーとジョイに挟まれながら、幸せそうなユンファ(笑)。何回聴いても、楽しくなって笑顔になってしまうな。

サリーがジョイのブティックでドレスを購入したことがきっかけで、2人が知り合いになってしまう。レストランで鉢合わせになったユンファは、サリーにはジョイは親友のチーホンが二股してる女性だと言い、ジョイにはサリーはチーホンの元カノだと言ってしまう。・・・あーあ、嘘の上塗りって、し続けるのしんどいのにね(笑)

ジョイの誕生日会にサリーも招待されてしまうんだけど、ここからユンファの計画が狂い始めたよな。計画の1つで解けた靴ヒモを結ばなきゃいけないのに、靴ヒモのない靴を履いてきちゃってる(笑)

サリーとジョイがユンファにおしおきしようとするシーン。バレたことを知らないユンファにジョイが「嵐の前の静けさね。」と言うところは、コワかった(笑)

ジョイに「飲むときは笑わせてくれないと。」と言われ、ネタを披露するユンファ。ちっともジョイは笑ってくれなかったけど、ボクは充分、爆笑させてもらいました!(笑)

ユンファの親友、チーホンはユンファにとってはいい奴だったよな。チーホンがユンファを親友と思っているかは、はなはだ疑問。断り切れない性格か、ユンファに弱みを握られてるとみたな(笑)

ユンファの重婚を疑う刑事役のケント・チェン。エレイン・ジン演じる女刑事に言い寄られるんだけど、ケントの背中がひっかき傷だらけって、ベッドでどんだけ虜にさせてるんだよ(笑)

サリーもジョイもユンファにムカついてるんだけど、心底ではないところがいいんだよね。ユンファが男たちにボコられてる時に、サリーが男に「やりすぎないで。」って言ったりね。サリーとジョイの建前と本音が見え隠れするのもおもしろい。

ラストは、「そんなんでいいんかい!」ってな反則オチ!「しあたんはんた~ん」って言いながらのユンファの姿は爆笑!。

本作を初めて観た時、ユンファの多才な演技力にただただ感服したっけ。

監督は「ポリスストーリー」で組織のボス役を演じていたチュウ・ヤン(楚原)。彼は香港映画史の初期から監督として数々の作品を作ってきた人。

内輪ネタ。ユンファがラジオで「今年度の最優秀男優賞はチョウ・ユンファです!」って聴くと、「またあいつが取ったのか。」って呟いたり、キャリー・ンが「チョウ・ユンファの最期を見なきゃ。」ってユンファ主演のドラマ 「上海灘」の最終回を見ようとすると、ユンファが「バンバンって撃ち殺されるのさ。」って言ったり。

この作品って現在進行形で浮気してる人なんかは、「やべえ!やべえ!」って呟き連発だろうな(笑)。パートナーの浮気を疑ってる人は、「一緒にみよ!」って誘って、横目でパートナーの表情と行動をチェックしてみたらいいかも(笑)

久しぶりに観なおしたバージョンは、ユニバーサルから発売されたもの。残念だったのが、字幕。エレベーターで子どもが鉢植えの葉を取っちゃうシーンで、ポニーキャニオン版は「葉をムシるな。」なのに、ユニバーサル版は「葉を取るな。」。ユンファのあの形相なら「ムシるな。」の方が適訳(笑)。他にもポニーキャニオン版とは違うところがあって残念だった。コメディは特に翻訳する人の笑いのセンスが問われるよな。

本作のビデオ吹替え版のユンファの声は渡辺正行。所持してないので一度も観たことないけど、マッチしてたのかしら?(笑)