新ポリス・ストーリー Pom Pom

おすすめランク    

原題:神勇雙嚮砲
出演:
リチャード・ン (呉耀漢)
ジョン・シャム(岑建勲)
ディニー・イップ (葉徳嫻)  他
監督:ジョー・チョン(張同祖)  

1984年度作品

福星シリーズでおなじみ、リチャード・ン(呉耀漢)とジョン・シャム(岑建勲)の凸凹コンビがおくる、刑事コメディ。

ストーリーは、あってないようなもの。警察でやっかいもの扱いされているリチャードとジョン・シャムが、いろんな騒動を起こしながらも、 大事件を解決するという、「同じものをレンタルしてしまった!」と言ってしまうくらいのパターンもの。

笑いの部分も、「またかい!」と思う香港80年代コメディパターンの連続!

ここで、香港80年代コメディパターンの法則をいくつかお教えしましょう。

その1:主役の男が、自分の家に女性を招待する。準備をして待っていると、全然知らない酔っぱらった色っぽい女性が、 部屋をまちがえるかなんかして入ってくる。「困ったなー」と思っているうちに、招待した女性がドアのベルを鳴らす。 あわてふためきながら男が女をトイレなどに隠し、「いらっしゃーい!」とちょっと汗をかきながら、招き入れる。 その女性が「ちょっと、トイレに行って来るわ。」と言った途端、あわてて「トイレ故障してるんだ」とか嘘をつく。 しばらくして隠していた女が、寝ぼけながら、部屋をブラブラ歩き出し、それを何とか隠して、ごまかす。 何度かこんなことをやっていって最後にバレて、「なによ、その女!最低!」と男はひっぱたかれる。

その2:2人で会話するシーン。2人とも勘違いして互いに話している内容が違うのに、変に話が噛み合って続いていき、 2人の中で結論まで行きついて、「信じられない!」「お前、言ったこと違うじゃないか!」と、その矛盾がわかるまで延々とストーリーが展開していく。

その3:例えば、女性の尻を誰かがさわった気がして、後ろにいた男を何の証拠もなく疑い、ボロクソに言う。その男と、会社とかで出会い、 変態男とか噂をたてて、何の罪のない男が、イジメ倒される。
などなど、これらのパターンを応用したネタが多い。

特別出演で、この作品にはいろんな人が登場。「五福星」のヒット後の作品だったので「五福星」のまんまの役で、サモ・ハン、 フォン・ツイファン、チャールス・チン。警官役でジャッキー、マース。ゴミ収集車の運転手役ではじめ誰だかわからなかったユン・ピョウ。 プロデューサーがサモ・ハンだからできたんだろうな。

この作品、日本語吹き替え版で見たのだが、サモ・ハン、ジャッキーの登場シーン、しっかり水島裕さん、石丸博也さんがやっていた。 ジャッキーのセリフなんて「アホな警官とドロボーだろう。」だけ。すばらしい!(笑)