レジェンド・オブ・フィスト 怒りの鉄拳

おすすめランク    
原題:精武風雲・陳真
出演:
ドニー・イェン(甄子丹)
スー・チー(舒淇)
アンソニー・ウォン (黄秋生)
木幡竜
AKIRAEXILE
倉田保昭
ショーン・ユー余文樂)  他
監督:アンドリュー・ラウ(劉偉強)

2010年度作品

いやぁ、しょっぱなから興奮急騰!

第一次世界大戦時、ヨーロッパ戦線で労働者としてフランスにいた中国人たち。その中にチェン・ジェン(ドニー・イェン)もいた。戦場から仲間たちと 母国に帰ろうと誓い合っていたが、仲間の1人がドイツ兵によって銃弾に倒れてしまうのだった。

1925年、日本をはじめ各国の思惑が入り乱れ、不穏な空気が漂う上海。フランスから帰国したチェン・ジェンは、極秘に日本軍へのレジスタンス活動 を行っていた。チェン・ジェンは、戦場で散った友人になりすまし、上海一の権力者であるナイトクラブ“カサブランカ”のオーナー、リウ・ユティエン (アンソニー・ウォン)に近づく。カサブランカは、富豪、イギリス官僚、日本軍人などが入り交じる無秩序な場所だった。 リウの影響力を味方につけ、様々な情報を手に入れたいチェン・ジェンは、リウの信頼を得て、カサブランカの新役員という地位となる。

チェン・ジェンはカサブランカで歌手をしていたキキ(スー・チー)と出会い、2人は互いに想いを寄せていく。しかし、2人にはそれぞれ打ち明けられ ない秘密があった。そんなとき、日本軍が反日処刑者リストを発表、街は大騒ぎになるのだった・・・。

しょっぱなのフランスでのドイツ軍に攻撃されているシーン。仲間を殺されたドニーが、銃弾の嵐の中、ナイフを持って、ドイツ兵に立ち向かう ところは「スゲー!!スゲー!!」の連続!!!走りながら銃弾を体ななめにしながらよけて、すべるようにそのまま建物の中に入ったり、次々に襲いかかる ドイツ兵をメッタ刺し、アキレス腱斬り、ボコボコパンチしてからの、ドニー蹴り!!(←勝手に命名(笑))。
ジャンプして電線を切った後、ぶら下がりながらドイツ兵のいる建物の壁にジャンプする際に建物が爆破するんだけど、 このシーン、かっこよかったなぁ!

雨の中、ドニーが“ブラックマスク”に変装してのアクションシーンもすごかった!全速で走ってきて車を跳び箱状態にしてジャンプしてから そのままキッツい蹴り!仮面かぶってるから他の作品だとスタントマンがやっちゃうパターン多しだけど、あのアクションはドニーしか できんわ。

スー・チーの日本語がひどすぎて、何を言ってるのかわからんかった。まあ、日本軍に雇われた中国人スパイだからしゃあないかと 思ってたら、「正体はヤマグチ・ユミという日本人だ!」ってことがわかり、「それはないわー!」ってのけぞってしまった。 そんなに日本語のセリフなかったんだから、スー・チー、もっと練習しときなさいよ。

新聞社でのアクションシーン。ドニーとEXILEのAKIRAの対決があったわけだが、全くと言っていいほどAKIRAが強くなくて、 あっけなく試合終了。しっかし誰でもよかったような役柄だったな(爆)

久しぶりに倉田さんのアクションが観れると期待していたのに、回想シーンでのあの役だったので、がっかりしてしまった。

ドニーが白い詰襟服を着て虹口道場へ向かい、大勢の日本人を1人で蹴散らしてしまうシーンで興奮は絶頂!! ・・・「どんだけ日本人弱いねん・・・。ショッカー戦闘員かよ!」って思いながらも(笑)。あれだけ大勢いるんだから、 ドニーが「アチャー!」って怒り爆発してる最中に、どさくさまぎれにハリセンでドニーに「ペシッ!」ってやって、知らん顔する奴がいてもいいのに(笑)。 しっかしこのシーン、日本人嫌いの人が観たら、憎しみ全開でドニーに拍手喝采したんだろうな。

ラストの指揮官力石対ドニーのバトル。困ったことに力石役の木幡竜って人がドニーと互角に闘える人に思えなかったのが致命的。もっと、劇中、 「この人、強い!!!」って思わせる演出が欲しかったなぁ。バトル中、ドニーに「こんなもんじゃないだろ!?来い!!」って挑発してるんだけど 、「おいおい、あんたが言うな。」って思っちゃったし。前半、ドニーが劣勢というか、負けてあげてる状態だったんだけど、 ドニーが上半身裸になってからは完全にドニー優勢で、ボッコボコ。「え!?ラスボス、あんなに粋がってたのにもう終わり??」って突っ込んでしまった。 「フィスト・オブ・レジェンド 怒りの鉄拳」でのリンチェイ対ビリー・チョウのバトルの方がよっぽど興奮した。

本作は言わずもがなだけど、ブルース・リー主演の「ドラゴン怒りの鉄拳」へのオマージュ作。いまだにいるのかわからんが、「ドラゴン怒りの鉄拳」 を観たことない人は、まずはそっちを観てからこっちを観た方が、より一層楽しめますよ!