ダンス・ウィズ・ドラゴン

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原題:與龍共舞

出演
アンディ・ラウ劉徳華
チョン・マン(張敏)
ン・マンタ(呉孟達)
ディニー・イップ(葉徳嫻)
ウー・マ (午馬)
ルフレッド・チョン (張堅庭)
チュウ・コン (朱江)

監督:バリー・ウォン (王晶

1991年度作品

この作品、大筋はユンファ主演の「ゴールデン・ガイ」のまんま。金持ち坊ちゃん(アンディ・ラウ)が、ひょんなことから食い物屋で働くことになり、その店の娘(チョン・マン)と恋に落ちてしまう。チョン・マンの願いは冗談半分に、誕生日に家をお城にしてもらうことと、王子様とダンスすること。アンディは彼女の願いを誕生日にかなえてあげるのだった・・・。

チョン・マンがダイエットのために飯を食っていなかったため、アルフレッド・チョンの指がソーセージに見えてしまうシーン。 ガブッ!と噛みついたまでは普通だが、そのあと、周りが引っ張っても引っ張っても取れないってところが、やりすぎだけど、ちょっと笑ってしまった(笑)。

パーティーの会場で、伊勢エビ料理が置いてあるのだが、そのシーンのギャグがよくわからんかった。チョン・マンがその料理をフォークで取ろうとすると、伊勢エビのハサミの部分が、どういう訳か動く。フォークを離すと元に戻る。ジャキジャキジャキジャキくり返すうちに、チョン・マンが嫌いな女性が現れる。彼女のドレスを切り刻んでやろうと企んだ途端、チョン・マンの母親(ディニー・イップ)が現れ、彼女のドレスにエビのはさみがひっかかる。取れないのでそのまま伊勢エビをぶら下げながら、「これが新しい伊勢エビ付きドレス・・・」とか言ってすましながら歩いてる。こういう笑いのセンスがわからない時が意外とある(笑)。

この作品には完全に、金持ちと貧乏人、そして密航者の間でバカにしたりバカにされたりという構図ができあがっている。チョン・マンが友人と高級服の店に入るシーン。店員の態度が「あんたには買えない代物よ」ってな感じで、そこに金持ちお嬢さんが現れて、チョンマンが試着した服を見て、「私、あれが欲しいわ-」などと言い出す。店員はチョン・マンに横柄な態度で「返せ!」というので怒ったチョン・マンがカードで買おうとすると、店長が来て、店長までが「あなたにはお売りできません。売るか売らないかは私が決めます。」とかいう。どんな店なのよ。

ほーんと、この作品は、バリー・ウォン王晶)的な香港コメディの典型的な作品。大筋だけ決めといて、その間の会話は、尺が足りるまでストーリーとはあまり関係ないやりとりが続いていくって感じ。その会話とかやっていることがおもしろかったら問題ないのだが、ダメな場合、ビデオの停止ボタンを押してしまいたくなる(汗)。

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スパイクのリリースラインナップでは発売予定だったのよね。2002年1月分で中止になってしまったのが残念だった。

エンディングに撮影風景が流れるのだが、これはけっこう香港映画ではめずらしいと思った。

チョン・マンは、この作品で香港電影金像奨の最優秀主演女優賞にノミネートされた。また、ディニー・イップがこの作品で2度目の最優秀助演女優賞に輝いた。

タイトル「與龍共舞」は、「ダンス・ウィズ・ウルブス」の香港公開題名「與狼共舞」のモジリ。