燃えよデブゴン カエル拳対カニ拳

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原題:老虎田鶏

出演:
サモ・ハン・キンポー(洪金寶)
ラウ・カーウィン(劉家榮)
ディーン・セキ(石天)  他

監督:カール・マッカ(麥嘉)
1978年度作品

日本ではカンフー映画ブームの際に「燃えよデブゴン3」としてテレビ放映された。

『デブゴン(サモ・ハン・キンポー)の高齢熟女の妻(マリア・チェン)は、デブゴンが失踪してしまったため、 タイガー(ラウ・カーウィン)にデブゴン探しを依頼する。

場所は変わって賭博場。スリをしていた千手観音(ラム・キンミン)は、スリを疑われ、近くにいたデブゴンに濡れ衣を着せようとする。 その際、デブゴンは数人の男と戦うことになるのだが、刀で斬られても彼の体はビクともしなかったのだ。デブゴンは家宝の“不死身の衣” を身につけていたのである。

というわけで、その後の展開はデブゴン、タイガー、千手観音そして盗賊兄弟(ディーン・セキ&パイ・ピョウ)、白眉和尚(リー・ホイサン) による“不死身の衣”の争奪戦が繰り広げられるのであった・・・。』

オープニングタイトルが表示される時に♪ピヨ~ンピヨ~ンピヨ~ン♪って効果音が鳴って、それからテーマソングが流れるんだけど、 なんだか頭にこびりついてて、聴くたびにニヤけてしまう(笑)

ラム・キンミン演じる千手観音っていうのが、手をつかまれると、その手が実はマネキンの腕でスポッと抜けるようになってるんだが、どう考えても、あんなかさばるものをいくつも持ち歩くのはムリだろ。作るのも手間かかるし、スリした金の大半、マネキンの腕に費やしてたりして(笑) 

デブゴンの嫁さん役のマリア・チェン(陳立品)。英名を知らなかった時、読み方がわからなかったから、勝手に“りつぴんばあさん”って言ってたな(笑)。このころの香港映画では、ほんと婆さん役って言ったら“りつぴん”だったよな。ホイブラザーズショーのコントで登場した時は、「おー!りつぴん!!」って、一瞬テンションがあがったのを覚えている(笑)

邦題の“カエル拳対カニ拳”。カニ拳はでてきたけど、カエル拳なんてなかったぞ!?でも、なんだかんだ言って記憶に残るタイトルだよな。

ディーン・セキってこのころ、こんなバカ役ばっかりのような気がする(笑)。で、こんなにバカなのに、なぜか手下がいる地位(笑)。本作ではさらにサモ・ハンに頭殴られ、その反動で椅子にあったサボテンに尻が刺さっての繰り返しをされて、ワンランク上のバカにされちゃってる(笑)

デブゴン&タイガーVS白眉和尚のバトル。和尚が“不死身の衣”を身に着けていたため、歯がたたなかったんだけど、闘ってるうちに 衣の端が枝にひっかかって、どんどんセーターがほつれるようになっていく展開は、「くだらねー。」と思いながらも、「考えたな。」と感心してしまった(笑)。 で、そのほつれて針金と化した“不死身の衣”でカニ拳が得意だった白眉和尚の腕をグルグル巻きにして、白眉和尚敗北。

これで終わりかって思ってたら、ラストはデブゴン対タイガーのバトルに突入。この作品の中でのベストファイトが、ここ! 三節棍でのバトルがかなり見応えがあった!