女帝軍団アマゾネス・ウォリアーズ

おすすめランク 

原題:美人国
出演:
ヤン・フェイシャン//エルザ・ヤン (楊惠珊)

監督:オウ・ヤンチェン
1983年度作品

“E級電影女帝”(←勝手に命名(笑))、ヤン・フェイシャン主演作品!

古代中国に好色で横暴な小さな部族の王がおり、妃を絶海の孤島に流刑にした。のちに島は女性が統治するアマゾネスの国となり、 23世代を経て男性への憎悪はこの国の不変の法律になった。これはナーダンワ女王の時代の話である・・・。

テーマソングが妙に耳にさわってイライラする。コーラスの「ウ・ハ・ハ!ウ・ヘ・ヘ!」ってところが見終わった後しばらく頭から離れなかった。 BGMがどこかで聞いたことがある音楽ばかりで明らかに無断使用。中には「機動戦士ガンダム」の劇場版のBGMも使われていた。

オープニング。女性たちが野っぱらで曲芸したり、輪になってダンスしたりする中、でっかい巨像が登場。この巨像を女神として祀り、 女性たちはお祈りをする。この巨像の顔がモアイ像を女にした感じでなんかコワい。この巨像のすごいところは眼に大砲が内蔵されていて、 紐をひっぱると狙いを定めず、「ドカーン!」と発射されるのである。この作品で一番、金がかかったの、この巨像だな(笑)。

海賊が早速やってきて、大砲を初めてぶっ放すが、うまく当たらず、大砲を作った女が「あの大砲では威力が弱く不正確です。」って言ってる(笑)。 設計段階でわかるだろ。頭悪すぎ。

女性兵士の訓練場の名前が童貞宮(笑)。で、兵士に教えていたパン・チーは秘術処女カンフーで100歳にもかかわらず、若さを保っていた。 が、瀕死の男性を救い、イヤラシ行為をしてしまったため、その術が解け、いきなり婆さんになってしまう。・・・処女カンフーってなんだよ(笑)。

男たちは子種をしこむ奴隷以外は、へんぴな男島で生活しているのだが、この島にいる男たちは生まれてすぐに女島から海に流された者なのだ。けっこう残酷!!

23世代も続いてるとは思えんくらい海賊や男が侵入してくる。女王なんてさんざん男のこと嫌ってたくせに、海賊に襲われるのを男たちが救ってくれて気が変わりかけてる。こんなシチュエーション、それまでにいくらでもあったはず。

ビデオのパッケージの作品紹介。「ストーリー:女だけの王国。男を奪い取りSEXをする(←ストレートだな(笑))。 男が生まれれば捨て、女だけを育てる非情の女軍団アマゾネス。だが、美女を狙ってやってくる男軍団が侵入してきた。彼らを相手に アマゾネスたちの怒りのカンフーが炸裂した!(←このストーリー読んで「見てえ!」ってレンタルする人がいるのか?(笑))」

怒りのカンフーが炸裂とか言って、ほっそーい女性が叩き合いしてるだけだからとてもカンフーとは言えない代物。アマゾネスとか言ってるなら、 ダンプ松本ブル中野極悪同盟みたいのが竹刀振り回してくれんと(笑)。

ラストの女対男対海賊でのバトルで、この作品の象徴の巨像が大爆破!!そしたら中から材木が。・・・木造かよ!!(笑)

相変わらず、E級作品を見るのにはエネルギーがいる・・・。メモも4ページになるし。これ、紹介して見る人いるんだろうか・・・(笑)。

主演のヤン・フェイシャン (楊惠珊)。映画界を去った後、1987年に映画監督だった旦那さんと台湾発の瑠璃ガラス専門の工房を創立して、現在では海外の美術館にも永久収蔵されるレベルの作品を製作し、成功を収めている。