タイガー・オン・ザ・ビート2

おすすめランク 
原題:老虎出更2
出演:
ダニー・リー(李修賢)
コナン・リー(李元霸)
エレン・チャン(陳雅倫)
リュー・チャーフィー(劉家輝)
ロイ・チョン(張耀揚)   他
監督:ラウ・カーリョン(劉家良)
1990年度作品

『ひょんなことから殺人現場を見てしまい、ヤミ取引きに使う大事な指輪をくすねてしまった女の子エレン。中年刑事のラムとその甥の青年バッファローは彼女を助け、ヤミ取引きをしていたギャング団のボスやその一派と対決する。(DVDジャケットより引用)』

・・・DVDジャケットに記載されてるあらすじがいい加減だなぁ。”エレン”ってのは女優の名前で、役名は”モンシー”だし、コナン・リー演じる役名が”バッファロー”になってるけど、それは英語字幕での役名で、日本語字幕では”ガウ”だし。あらすじにしても、ざっくりしすぎ。

ラウ・カーリョン監督の優れたところが、ほとんど垣間見えなかったな。シネマシティとの契約本数を消化しただけというか(汗)

コナンが歩道橋から街灯に飛び移るシーン。街灯に掴まれずに地面にモロに落ちちゃってたな(汗)。あの高さからじゃ軽傷ではすまなかっただろうなぁ。コナン本人がやってたとしたら、メディアが取り上げてもっと話題になってただろうから、たぶん、替え身の人だと思うけど。・・・そのNGなはずのスタントを本編に使ってしまうという(爆)

ダニー・リー演じるラムの家で、ガウがラムにモンシーを匿うよう頼むシーン。このくだりのモンシーの横柄な態度は、「こういう人間には関わっちゃダメだ。」と思ったな。ガウがラムに「1人にしちゃ危険だ!」って説得してる時に、2人に見えないところでほくそ笑んでるし。その後のモンシーの企ても、ガウがいざとなったら助けてくれることを前提で動いてるのよね。人の良心を利用してるのが、なんか、腹立つ。

建物と建物の間を屋上から赤い配管でつなげてたけど、あんな配管の仕方は街中で見たことないよな。工場とかではありそうだけど。見せ場にするためにあえて作ったんだろうな。

前作もそうだったけど、敵側のメンバーに白人を何人か起用するのが決まり事だったのかね?せっかくなら、出演していたコウ・フェイやチャン・ウーロンをクライマックスバトルのメンバーにしてほしかった。

割れたガラスの上で裸足でバトルは痛すぎるでしょ。子供の頃、防波堤で釣りしてたら、サンダルが脱げて、防波堤に付着していた牡蠣の貝殻を踏んで足裏が血だらけになったことを思い出した(汗)

二階建てバス内でのコナンとチャーフィーの鉄棒バトルが、本作の見どころかな。チャーフィーお得意の棍棒が活かされてたけど、前作にあった紐くくりショットガン、チェーンソーバトルのような記憶に残る見せ場がなかったのは残念なところ。

ラウ・カーリョン監督は本作以降、「酔拳2」まで監督作はない。

DVDの映像特典。予告編で「九竜バイス」「ロード・ウォリアーズ」「漆黒」とダニー・リー主演作が収録されてたけど、スパイクが撤退しなければ、DVD化してくれたのかもね。