スター・フォース 未知との遭遇

おすすめランク 
原題:星際鈍胎
出演:
イー・レイ (伊雷)
チェリー・チェン (鐘楚紅)
デビッド・ロー (盧大偉)  他
監督:アレックス・チェン (章國明)
1983年度作品

ショウブラの何かの作品に入っていた予告編にこの作品もあって、あのチェリー・チェンマリリン・モンローのようにスカートがまくれ、「キャー!!」って叫びながら必死におさえてるシーンを見て、「日本語字幕なくても見てえ!!」と思っていたから、日本でDVD発売された時はうれしかったなぁ。

あらかじめ断っておくが、このサイトで“おすすめランクE”に認定された作品の大半は、「なんじゃいそれは!」と腹が立つところはあるのだが、突っ込みどころ満載で“ある意味”おもしろく、 一度は見てほしい作品であり、この作品もそういった作品の1つである(笑)

ストーリーは、ほんとムッチャクチャ。
ある夜、じいさんが歩いていると、真っ赤な光が彼を包み込む。警察などが駆けつけると、じいさんは赤外線を浴びて火傷をしていた。宇宙学の権威ロー博士は、UFOではないかと疑うのだった。

場所は変わって、探偵のエデン(イー・レイ)と助手のホ・ロンボ(タン・ティンナン)は、探偵のほかにヤクザの手下となって借金取りをする毎日を送っていた。そんなある日、2人は金持ち坊ちゃんの コク(デビッド・ロー)の車にぶつかり、言い合いをしていると、絶世の美女、レイ(チェリー・チェン)が現れる。

レイは何をやっても不幸になると自分の人生を嘆いていた。レイはデパートで働いていたのだが、社長が現れた時に、彼女の眼にゴミが入って、眼をパチクリさせていたら、社長がウィンク されたと勘違いし、心臓発作を起こしてしまう。それが原因でクビに。(すごい展開(笑))

不幸のどん底に落ちたレイの前に現れたのは、金持ち坊ちゃんのコクだった。インド映画のようなみんなでダンスして歌いまくるシーンの後、2人は恋に落ちる。ある夜、2人は星空を眺めながら イチャイチャしていると、レイがコクの顔面を頭突きしてコクは気絶。その間に突如UFOが現れ、レイはUFOに連れ去られるのだった。(なんなんだ、この展開は。)

翌朝、コクと警察がレイを発見すると、彼女がボーっとしながら発した言葉は「宇宙人とエッチした。」だった。2人はコクの親父の元に向かうと、親父は「中古はダメだ!!!」と レイとの結婚を認めず、コクもはじめは親父に反抗していたが、結局、親父=金を選んでしまい、レイをふってしまうのだった。再び不幸になったレイは自殺をすることを決意するのだった。

話変わって、探偵、というか借金取りのエデンたちも、自分たちが金をふんだくった債権者が自殺してしまったため、罪悪感から自殺を決意する。自殺場所に選んだ場所でレイとエデンたちは 偶然出会い、話をするうちにUFOを3人で見つけて有名になって幸福になろうと決意するのだった。

UFOの手がかりを捜索中、ホ・ロンボが光る物体を発見する。記者会見をひらいてその物体を披露するが、その時はすでに光っておらず、会見は失敗に終わる。そこに突然あらわれた ロー博士が、レイがUFOと接触した可能性があることを認め、彼の地位と名誉によって、どういうわけかレイを芸能界のスーパースターにしてあげるのだった。(こういうところがE級!!(笑))

エデンとホ・ロンボは女装をしてUFOが出現するのを待ち続け、ついにエデンの前にUFOが出現!!エデンと宇宙人との戦いが始まるのだった・・・!(このバトルでのライトヌンチャクは 必見!!(笑))

UFO内部のセットは、かなり金をかけて作っているように見えた。あのセットをもっと使うストーリー展開にすればよかったのに。UFOのセットに登場したのエデンとダースベーダー似の 宇宙人のみだったよ。もったいない。

エデンと戦う宇宙人の正体がわかった時の僕の反応は、ほんまに「なんじゃいそれは!」だった!!意味わからんわ!!!(怒)

ロー博士の実験シーン。ゴリラ(←ぬいぐるみ)に「これを飲めばハルクになる。」と液体を飲ませる前に、自分は祝杯しようとお酒を持ってきて液体の横に置いていると、 ゴリラがすりかえて、ロー博士がハルクになってしまうのだが、酒を飲んだゴリラは密かに“酔拳ポーズ”をしている(笑)

チェリー・チェンの登場シーン。予告編で見たドレスを着たチェリーがマリリン・モンローのようにスカートがまくれる問題のシーンである!(笑)白いパンティ丸見えのうえに、 なんとたわわな胸も見えちゃってるではないか!!これだけで、このDVD買う価値あり!!(これじゃ、ただのエロ親父だな(笑))しっかし、チェリーの姿を見ていた数人の ドライバーが衝突して、車がクラッシュしたり、車がビューンと飛んでるシーンでのチェリーの「あらあ!!!」って顔は今まで見たことのない ブッサイク顔だったな(笑)

出演者の男性陣が、若くてかっこいい人っていうのが皆無だったので、こんな映画も珍しいと思ってしまった(笑)。主演のイー・レイの助手役のタン・ティンナン(譚天南)って、すっごい顔してるなあ。 フランケンというか怪物というか。あれで女装されたもんだから、笑う前にひいてしまったがな(汗)

主演のイー・レイはユンファ主演の「マカオ極道ブルース」や「女機動戦士ハリケーンコップ」なんかで見かけた人で、70年代にけっこう香港で人気があった俳優さんだったが、 80年代に体調を崩し、99年に亡くなったそう。

この作品のスタッフは次代の香港映画を担う人が携わっていた。武術指導は「チャイニーズ・ゴースト・ストーリー」などのチン・シウトンだし、脚本にはスー・チーを発掘した製作者の マンフレッド・ウォンや、80年代後半からのの香港アーバンコメディなどで活躍したローレンス・チェン。ツイ・ハークもゲスト出演してた。

この作品でのチェリー・チェンの歌、ダンス、アホ演技、セクシー姿は、他の作品ではめったに見ることができないと思う。ショウ・ブラザース社はこの作品をアレックス・チェン 監督に任せる際、“チェリー・チェン主演”を条件に以外は、全て監督に自由に撮らせたそうである。チェリー・チェンファンは必見!!