大英雄

おすすめランク:A   

原題:射鵰英雄傳之東成西就
出演:
レスリー・チャン張國榮
トニー・レオン梁朝偉
レオン・カーフェイ(梁家輝)  他
監督:ジェフ・ラウ(劉鎮偉)
1993年度作品

なーんなんだ!この映画は!!麻薬のように見ればみるほど笑いが増幅してくる!こんな大スターたちがここまでのバカ演技を爆発してくれたのがうれしすぎる!!(笑)

ストーリーを手短に・・・。
金輪国の王妃(ヴェロニカ・イップ)がオウヤン(トニー・レオン)と共謀し、国王から王の印鑑と王位を奪い、 国を乗っ取ろうとしていた。印鑑を第三王女(ブリジット・リン)が持っていることを知ったオウヤンは、第三王女探しに向かう。 で、なんだかんだとハチャメチャなことがあって(笑)、最終的にオウヤンらを倒すため、レスリー、ジョイ・ウォン、 ジャッキー、マギー、カリーナ、カーフェイらが立ち向かうってな話。

ウォン・カーウァイ監督の「楽園の瑕」の撮影が公開日が決定しているにもかかわらず、遅れてしまったため、ジェフ・ラウが8日間でこの作品を撮影してしまったという、とんでもない作品!!

いきなり、アップですっごい顔で登場のトニー・レオン。まず、この時点で この映画が通常の作品とはかけ離れすぎてるのが予想できる(笑)

マギーの占い師登場シーン。おなかにムカデが入っていて、そのムカデ専用の太鼓を叩くとおなかが痛くなるという設定時点ですでにバカだが、マギーとトニー、ヴェロニカ 3人で叩きあって、苦しんでる・・・。アホすぎ!!(笑)

ブリジットを探しにマギーが渡した“無敵の飛行靴”でトニーが飛行するシーン。 おっそろしくチープな合成!!もう好きにしてくれえ!!(笑)

レオン・カーフェイ登場シーン。カーフェイはじいさんと曾孫の2役を演じるん だけど、このじいさん、189歳のくせに元気!女の子に呼ばれて「ハニー!」とか 言って、曾孫ほったらかしでヤリに行ってる。この時のカーフェイの表情がいい!(笑)

ブリジットが九官山にやってくるシーン。レスリーとジョイ・ウォンの 青とピンクの衣装と、少年少女のような素振りと、白くモヤをかけさせたむかーしむかーしの演出 が笑ける。レスリー、なんであなたはそんなに若々しいの!!(笑)

占い師マギーが、体内のムカデを肉で釣ろうと、口を大きくあけて“ムカデ釣り”しようと するんだけど、「あのマギーが!?」と思えば思うほど笑けてくる・・・。

ジャッキーとトニーの対決シーン。ジャッキーからしきりに殺してくれと言われ、 トニーが何度も殺そうとするんだけど、逆に痛い目に会って、一筋の涙を流すトニーがかわいい(笑)。爆笑したのが”土遁の術”。ジャッキーにバレないように忍者がしそうな土の中をもぐっていく術をトニーがするんだけど、ジャッキーの側まできて、土の中で石に「ガン!」と当たってもがいてる・・・。こういうネタ大好き!(笑) その後も、ジャッキーを殺してあげようとするんだけど、結局、誤って毒飲んじゃって この作品のほとんどの出演シーンを“腸詰め唇”トニーにならなければならなくなる(笑)

カーフェイは、じいさんから胸に6の字が3つある者から「愛してる」と3回言われた ら仙人界に行けるといわれていたので、手あたり次第に女の子に「胸見せて?」と 聞きまくる(←バカ!)。

ひょんなことから、レスリーの胸に6の字を見つけた カーフェイはレスリーに「愛してる」と言わせようと奮闘する。ボク的にこの作品 で最大に爆笑したのが、レスリーが旅館で歌手を呼んだら、カーフェイが 女装で登場するシーン。赤いヒラヒラ扇から突如現れたカーフェイの顔は笑いころげてしまった!レスリーはゲロを吐きまくって気絶。気が付いてみると 、目の前にいたのは愛しのブリジットだったが、実はカーフェイが“幻覚薬”を飲ませたので カーフェイをブリジットに見えている状態。この後のレスリーの歌もなーんだか笑える。レスリーもカーフェイも 楽しそうやなあ(笑)。しっかし、レスリーがブリジットの幻覚を見る時に、一瞬、ブリジットが、 カーフェイの格好してうつるんだけど、美しかった・・・。

この後も、レスリーがカーフェイの頭でサッカーしたり、トニーがアヒルに なったり、ジャッキーの“アイ・ラブ・ユー”の歌があったり、爆笑シーン連発!!

ラストのレスリーとジョイ・ウォンの流し目剣法や、トニーとカーフェイの 消える術も通常は素人がやりそうなことをこんな大スターやジェフ・ラウ監督が やっちゃってくれたのが、ボク的にうれしい!

これだけのスターの出演作だから仕方ないが、スケジュールの都合で、レスリーとカーフェイが 闘うシーンとかで、後ろ向きのシーンがやたら多かったのが気になってしまった。レスリーの後ろ向きの シーンで、モミアゲの形で本人確認(笑)

ま、この作品の評価は見る人のその時の気分によって、大きく左右されると 思う。ムカついてる時に見たら、もっとムカつくはず(笑)。もしかしたら、 ボクも評価をEにして、いつものボロカス突っ込みをしちゃってたかも(笑)。 笑うかけなすか、おそろしく表裏一体の作品だなあと思った。 機嫌のいいときに見てよかった!(笑)あー、あのカーフェイの女装、 夢に出てきそう!!(笑)