皇家戦士

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原題:皇家戰士
出演:
ミシェール・ヨー(楊紫瓊)
真田広之
マイケル・ウォン(王敏德)
パイ・イン(白鷹)
チャーリー・チャン(陳惠敏)
ラム・ウェイ(林威)
カム・ヒンイン(金興賢)
仁和令子  他
監督:デヴィッド・チャン(鍾志文)

『東京での休暇を終え、帰路についた香港警察の美人捜査官ミッシェル(ミシェール・ヨー)の乗る飛行機がハイジャックされた!犯人は香港警察が指名手配する「殺人兵団」の一味で、その目的は同機が護送する組織員を奪還すること。航空警察のマイケル(マイケル・ウォン)、日本人元刑事ヤマモト(真田広之)の協力を得て、ミッシェルは辛くも敵を倒すが、憎悪に燃える「殺人兵団」の首領はヤマモトの妻子を殺害。ミッシェルたちにもその魔手を伸ばしてくる・・・。(ツイン公式サイトより引用)』

しょっぱな、ミシェールが東京を観光するシーン。登場したのが竹の子族(笑)。流行ったことがよくわからない昭和のブームの1つだよな(汗)。なめ猫ブームってのもあったっけ(笑)

成田空港から出発した飛行機内でのハイジャックシーン。銃と手榴弾持ち込みってセキュリティー甘すぎ(汗)。真田さんとチャーリー・チャンのバトルでの真田さんの蹴り姿がかっこよかったな。窓が破壊されて空気が漏れたり、ギャレーが爆破してるのに、緊急着陸もせず、目的地の香港に着いてるのは「おいおい。」って突っ込んだ(笑)

空港に押し寄せたメディアにミシェールたち3人は英雄扱いされて、顔もバッチリ撮られたのが不幸の始まり。殺されたり逮捕された犯人に、本作みたいな契りを交わした仲間がいたら復讐される可能性ありなんだから、顔や名前は伏せるべきだよな。

マイケル・ウォンがミシェールに花束をプレゼントしたり、家まで追っかけたりしてたけど、完全につきまといじゃん。マイケルの一方的な好意なだけで、ミシェールは困った感じだったし。こういうマイケルみたいな人って、相手の気持ちを推し量る能力が欠けてるんだよな(汗)

相変わらず、日本人のセリフシーンの吹替えがダメなんだよね。二言三言のセリフなら仕方ないが、普通にセリフがあった真田さん夫婦の会話シーンですらそれ。せっかくの演技が台無し。

バーでの乱射シーン。印象的なのが、機関銃や拳銃の銃口から出る火花。銃を撃った時に発射した火薬が銃口付近で燃焼することにより発生する閃光をマズルフラッシュって言うけど、あんな花火みたいバシャバシャ火花は出ないだろ。実銃使ったことなんてないから知らんけど(笑)。他作品でもこんな銃を使った作品、いくつかあったな。

この乱射シーンで犯人のラム・ウェイが複数の客を犠牲にする動機も疑問だったけど、仲間のパイ・インが客のフリしたまま共闘せずに、ラム・ウェイが死んでしまったのがわからなかったな。自分の正体は最後まで隠したかったにしても、仲間がヤバかったら助けるだろうに。戦場で誓った契りはどうしたのよ?(笑)

犠牲になった客の一人がホイ・シウホン(許紹雄)。別人レベルの若さ(笑)

マイケルが人質になってしまい、ミシェールが助けに行くんだけど、2人の関係って全く恋人同士ではないのよね。マイケルが殺されてミシェールが犯人のパイ・インに対して復讐心燃やしてたけど、つきまとい男が死んじゃった段階では、心情的にそこまで復讐にはならんだろ。マイケルが死ぬ前にどこかの時点で恋愛関係に発展しておかないと。

最後のパイ・インとの対決。パイ・インのアジトにミシェールが装甲車に乗って登場!この、装甲車、けっこう金かかったはずなのに、小屋を破壊するくらいしか目立った活用されなかったのはもったいなかったな。パイ・インとミシェールのバトルはチェーンソーでハラハラしたり、見応えあったけど、真田さんが参戦しなかったのが残念。

装甲車の登場から、ラスト、爆発する中、トロッコで2人が脱出するシーンまで、少年時代にビデオを何度も巻き戻して観たっけ(笑)

パンフレットを読んだら、本作の製作会社D&Bフィルムを「”香港の角川”などと呼ばれる」なんて書いてたけど、初めて聞いたわ。誰が呼んでるんだよ(笑)

真田さんの妻役の仁和令子さんは時代劇などに多く出演し、本作の出演後に引退。2018年7月に60歳の若さで亡くなった。

日本で公開された際は「スケバン刑事 風間三姉妹の逆襲」と同時上映された。