必殺!ムーンウォーク拳 キョンシーマン 

おすすめランク 
原題:REVENGE OF THE VAMPIRE/Devil Dynamite
出演:
スン・クォックミン(孫國明)
シー・チュンティエン(史仲田)
リッキー・チェン(程天賜)
マーク・ロン(龍冠武)
スン・チェン(孫建)
チアン・タオ(江島) 

パクリ元:「賭王千上千」
出演:
ヤン・フェイシャン(楊惠珊)
ワン・クワンション(王冠雄)
ソン・イエ(孫越)
アンジェラ・マオ(茅瑛)
監督:ジョー・リビングストーン
1988年度作品

久しぶりにフィルマーク製作の作品を鑑賞。

香港映画ファン初心者レベルの方に。フィルマーク社が製作した作品の多くは、いわゆるニコイチ作品と呼ばれるもの。既存の作品を二束三文で買い付け、ツギハギして編集し、セリフも変えてしまい、新たなシーンを追加して1本の作品にしてしまう超低予算な代物。

E級電影女帝のヤン・フェイシャンが登場した時は、「でたでた。」ってニヤリとしてたんだけど、同じセットのシーンで、アンジェラ・マオが登場したので、びっくり仰天。さらに、台湾の名優ソン・イエも現れたから、この面子が登場するところをパクったと確信し、調べたところ、パクリ元は台湾映画の1981年作「賭王千上千」と判明。

シリーズ3部作の中では、ストーリー展開はまだ理解できたな。とは言っても、メモ帳必須で、相関図は書くハメになったけど(笑)。

『かつて、夫婦の関係だった賭博王のスティーブン・コックス(ワン・クワンション)とメアリー(ヤン・フェイシャン)。メアリーの裏切りにより、コックスは10年前に逮捕され投獄していた。その間にメアリーは、カジノの女王、そして暗黒街の女王とも呼ばれる存在になっていた。コックスが出所することを知ったメアリーは、復讐を恐れ、手下のロナルドに強力なボディーガードを探させる。ロナルドは持っていた呪いの人形を使い、道士にキョンシーを蘇らせ、彼の手下にするのだった。

コックスと長年の友人でもあるトニー(シー・チュンティエン)は、出所したコックスと再会し、メアリーへの復讐に協力することになる。ある日、トニーの元に、親友のアレックス(スン・クォックミン)がやってくると、突如、キョンシーたちが彼らに襲いかかる。アレックスはキョンシーマンに変身し、キョンシーに痛手を負わせるのだった。

メアリーは手下のロナルドとフォックス(ソン・イエ)にコックスの殺害を指示する。トニーは、コックスを守るため、奮闘するが、キョンシーに襲われてしまう。そして、自分がキョンシーになることを知ったトニーは自ら命を絶つのだった。

メアリーはかつて、フォックスにコックスが隠し持つ金塊の秘密を明かしていた。フォックスは、トニーの葬式に参列するコックスを捕え、金塊のありかを白状させようと企むのだった・・・。』

ね、コックスだのフォックスだのアレックスだの言いだして、なんだかわからなくなっちゃったでしょ?(笑)

普通、ストーリーの軸をキョンシーマンにするはずなんだけど、完全にパクリ元ありきなんだよね。まあ、パクってる時点で、普通じゃないんだけど(笑)。

本作の最重要人物は、トニー。トニーを演じたシー・チュンティエン(史仲田)は、パクリ元で準主役レベルで出演していて、そのパクリ元と同じ格好で、本作で継ぎ足したキョンシーマン登場シーンに出演。この人が出演してくれなかったら、パクリ元を探しなおすのに、きっと大変だっただろうな(←ちょっとバカにしてる(笑))。しっかし、よくオファーに応じたよなぁ(笑)。

アレックスからキョンシーマンへは、何にも変身ポーズも、蒸着プロセス(←宇宙刑事ギャバン(笑))の説明もなく、いきなり変身。もう、ロボでもないのに、なんで、かっこよくもないギンギラスーツなんだろ(笑)。おまけにライダーマンみたいに鼻から下、中の人が見えてるし。

ストーリーに何の関係もなく、ガキ・・・じゃなくお子様が出てくるのも、よくわからんかった。女の子が歩くシーンでスローになったら、スモークが焚かれて女の子が消えるって演出は、全く意図が不明で、「何がしたいねん!」とイライラしたな(笑)

で、このお子様に「子供の遊びのジャマするな。」と注意されるキョンシーみたいに飛び跳ねながら登場する黒ずくめたちを見て、目を疑ってしまった。ショウブラ作品で活躍した、スン・チェン(孫建)とチアン・タオ(江島) がいるのよ。で、調べたら、スン・チェンは、3部作全てに出演しているというので、「ロボハンター」、「ロボ道士」を観なおしてみたら、もう、冒頭から出演してるし(汗)。それも、スン・チェンじゃなくてもいいような役で。2作を初めて観た当時、ショウブラ作品は全くと言っていいほど日本でビデオ化されてなかったから、スン・チェンの存在すら知らなかったし、これまで観なおそうなんて思わなかったから、全く気づかなかったな(汗)。

ちなみにスン・チェンもチアン・タオも、フィルマークの作品には20作以上、出演もしくは動作導演で関わっている。ショウブラが映画製作を停止した影響が、所属俳優にとって計り知れなかったことがわかるよな(汗)。

トニーが死んだ後、どのようにパクリ元とをつなげたかというと、ニコイチの常套手段、電話!!(笑)。電話によって、キョンシーマン(アレックス)とメアリーの異次元トークが実現してしまうのであーる!(笑)

ビデオタイトルを考えた人は、ある意味すばらしいね(笑)。だって、「観たい!」って思わせるもの(ボクだけ?(笑))。本作を観て、あの数秒のムーンウォークを拳にしてしまい、劇中、シャドーウォーリアーって呼ばれてた、あのギンギラスーツにキョンシーマンと名付けちゃうんだからね。

しっかし、キョンシーを倒す側が、キョンシーマンってのもね。仮面ライダーなら、ショッカーライダーになってしまう。・・・ってショッカーライダーっていたし(笑)。

こういう映画の作り方って個人的な趣味でやってる人っているんじゃない?シナリオを考えて、大スター出演の作品をいくつかツギハギして、1人で何役もこなしてアフレコして、自分も特別出演しちゃって超絶大作を作ってる人(笑)。

いやあ、「ロボハンター」「ロボ道士」を前サイトで最初にレビューしてから、20年以上も経って、ようやく3部作、レビュー完結できたな。なんか、感慨深くなってしまった(笑)。

↓パクリ元の「賭王千上千」。見比べてみたい人はどうぞ!(笑)