ドッグ・バイト・ドッグ

おすすめランク B   

原題:狗咬狗
出演:
エディソン・チャン陳冠希
サム・リー (李燦森
ペイ・ペイ(裴唯瑩)
ラム・シュー(林雪)

監督:ソイ・チェン(鄭保瑞) 
2006年度作品

第19回東京国際映画祭コンペティション」部門出品作。日本の配給会社アートポートが製作した作品。

香港の高級レストランで殺人事件が発生。殺し屋パン(エディソン・チャン)の仕業だった。現場に駆けつけた警官のリン(ラム・シュー)と ワイ(サム・リー)は、怪しいタクシーに気づきその後を追うと、そこにはパンの姿が。一般人を人質にとったパンを説得しようとする リンだったが、パンは容赦なく人質もリンも殺してしまう。

ごみ埋め立て地に逃げこんだパンは、そこで父親に襲われていたユウ(ペイ・ペイ)を助ける。孤独な環境で育ってきた2人は惹かれあい、 パンはユウを連れ立ってカンボジアに逃げ込む。しかし故郷で平穏な暮らしを始めた矢先、パンを追ってきたワイが現れるのだった・・・。

孤独で非情な殺し屋と、彼に同僚を殺され復讐に燃える刑事の壮絶な死闘を描いた香港バイオレンス。

カンボジア人を演じたエディソン・チャンは、ほとんどセリフがなかったんだけど、殺気だったまさに狂犬のような演技がすごかった。

ラム・シューがいきなり殺されたシーンは「これからどうなっちゃうのよ!?」と思い、 これからの展開が大変なものになるだろうと予想してしまった。

子供の頃から刑事である父親を誇りにしてきたワイ。そして自分も刑事になるが、やがて父親のしてきた真実を知り、父親を撃ってしまう。 こん睡状態から目覚めた父親は真実を警察に語り、ワイと再会する前に手首を切ってしまう。この時のワイの苦しみと言ったらほんと計り知れない だろう。一言でも父親と話しができたらよかったのに。ワイを演じたサム・リーの演技に拍手!

ユウに銃を突きつけた刑事に「警察の誇りを忘れたか!」と言っていた警部が、その後、パンに部下を殺されて、ユウを蹴り飛ばしまくり、 もう完全にイカれちゃってる。そりゃ、こんな短期間に何人も部下が殺されちゃってたらとんでもない精神状態だろうな。

パンとユウの二人がカンボジアに逃げるまでの展開はほんとよかったのだが、逃げてからが「あれ?」って思うことがあった。 まず、パンを追ってワイがやってくるのだが、アンダーグラウンドの格闘場のレスラーになっちゃってる。ボスにパンの居場所を教える代わりにやれって言われていたけど、今までのワイだったらボスをぶん殴ってでも吐かせるだろうに。

ユウが妊娠し、金がいるからとパンは「お前は指名手配されたから出て行け!」といわれたボスのもとにまた戻って仕事をもらいたいと言うんだけど、 ここもよくわからん。あんだけ殺しまくってきたんだから強盗でもすればよかったんじゃないか?なんかパンとワイを会わせるようにするための ムリクリ展開だった気がする。

重たい映画だった・・・。見終わった後、なんだか疲れてしまった。