群狼大戦

おすすめランク 作品/衝撃
原題:獵魔群英
出演:
ムーン・リー(李賽鳳)
シベール・フー(胡慧中)
レイ・ロイ(呂良偉)
アレックス・マン(萬梓良)
ン・ジャンユ-//フランシス・ン呉鎮宇)  他
監督:ルー・ジンク(魯俊谷)
1989年度作品

ラストシーンは、ほんと衝撃で、強烈に記憶に残っている作品。

『ある組織のボス、フォンが麻薬取引をとある遊園地で行うという情報を知り、警察は取引現場を取り押さえようと向かった。 フォンは取引相手チャイ、仲買人シェウンと取引が終了と思われたところ、あることがきっかけで警察との銃撃戦がはじまる。

警察の逮捕計画は失敗に終わり、フォンらを取り逃がしてしまう。フォンの手下チュウ(ン・ジャンユー)は、チャイとシェウンが警察に密告したと思い、フォンの許可もなく彼らを殺してしまう。チャイの息子(レイ・ロイ)は、フォンが父を殺したと思い、復讐を 誓うのだった。

そして、もう1人、フォンを恨む女性がいた。リー(ムーン・リー)である。フォンには娘がいたが、腹違いのもう1人の娘が いたのである。それがリーだったのだ。

チュウ(ン・ジャンユー)は、組織の頂点に立とうと企んでいた。フォンを殺そうと思ったが、フォンは100万ドルちかい財宝 を隠し持っていたので、隠し場所を聞くまでは殺せずにいた。チュウはフォンや、フォンの娘を拷問し、ありかを聞き出そうと し、ようやくフォンの口からようやく隠し場所を知ったチュウは、すぐにそこへ向かい、財宝を確認後、フォンを惨殺するのだった。

チャイの息子(レイ・ロイ)は、父を殺したのはフォンではなくチュウの仕業と知る。警察はリー(ムーン・リー)とチャイの 息子にチュウ逮捕の協力要請をし、女刑事シベール・フーと3人で、チュウらのいる財宝の隠されたマンションへと向かうのだった・・・。』

麻薬取引現場の遊園地シーン。銃撃戦が始まるまで女刑事シベール・フーはトランシーバーとか使って隊長のアレックス・マン とやり取りしていたくせに、銃撃戦が始まったとたん、全然登場しなくなる。「おかしいなあ・・・。」と思っていたら、 「トイレに行ってました!」・・・って、肝心な時に何してるのよ!

埠頭にいるフォンを警察が急襲するシーン。ここでもシベールは登場せず、このシーンが終わった後、「私がムーン・リーから情報を提供されて、フォンのいる場所がわかったのに、みんな、私の知らないうちに現場に行っちゃった。刑事やっていく自信なくなったので、辞めます。」って泣きじゃくってる 。・・・そりゃ、辞めたくなるわな。

この2つのシーンにシベールが登場せずに言い訳ばっかりしてるのは、スケジュールが合わなかったんだろうな。

ムーン・リーも別撮りしたとしか思えないシーンが多い。会話シーンで、極端に背景をボケさせて撮影したり、後ろ向き多いし、でっかいサングラスしてるし、顔のドアップも多いし。

内容も出来もよくないにもかかわらず、なんでこれが一部で話題になったかというと、ラストがとんでもないのである。 「え???あっりゃーーーーー!!」とビックリしまくって、何度もビデオを巻き戻して見てしまった!!

ラスト、ン・ジャンユーVSムーン・リー、シベール・フー、レイ・ロイのバトルが繰りひろげられ、負けると思ったジャンユーは拳銃をガスボンベに向ける。レイ・ロイが「逃げろ!!」と言って3人は窓に向かい、2階から飛び降りようとする。

そして・・・2階が爆破され、ムーン・リー、シベールとも完全に火に包まれてしまうのだった(汗)。シベールは飛び降りる時、一瞬躊躇したのが あかんかった!完全に丸焼け状態と化してしまう。

そして、静止画になり、テロップが表示される。「1989年5月19日午後7時。ムーン・リーとシベール・フーは、映画芸術の 真実性を高めるため、自ら危険なシーンに挑戦し、重傷を負った。彼女たちの勇気とプロ精神に心から敬意を表したい。」

そして、エンディング。ムーンとシベールが重傷を負って包帯でグルグル巻きになっている写真を掲載した新聞を延々と流してる・・・。 製作者でてこーい!!!(激怒)

この後、ムーンもシベールも復帰し、アクション映画を撮り続けたんだから、脱帽!!2人とも大事に至らなくて ほんとよかった!!